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2023.05.03 23:16
2016.06.17 00:12
高井尚之が読み解く“人気商品”の舞台裏
カラオケのジョイサウンド、なぜあの自由すぎるミシン会社が開発?常識に逆行の変身経営
「数年前からの経営課題でしたが、タブレットの普及などによってオフィスや家庭で印刷する枚数が減り、プリンターや複合機の国内市場は縮小しています。少し前は、先進国では頭打ちでも新興国では伸びていくといわれていましたが、それも難しくなりました」(同)
その対策として、これまでのBtoC(企業対消費者)事業からBtoB(企業対企業)事業に軸足をシフトさせようとしている。15年3月に英国企業のドミノ・プリンティング・サイエンシズを約1932億円(当時の為替レート)も投じて買収したのがその象徴だ。ドミノ社は食品に賞味期限やロット番号を刻印する産業用プリンターに強く、ブラザーのプリンティング事業とは重複しなかったという。
デジタル印刷の例
「産業用プリンターは今後も年5~6%の成長市場といわれています。事業環境の変化に素早く対応しないと生き残れない危機感があって、買収を決断しました」(同)
そうした背景について、6月15日付当サイト記事『ミシンのブラザー、驚異的「ダーウィン進化論」経営!主力事業をコロコロ替え百年成長持続』で小池氏が独占告白している。ぜひご参照いただきたい。
(文=高井尚之/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント)
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