派遣社員の給与が突出して高い派遣会社!沖縄でバカンス気分で働ける制度がヤバイ!
システムエンジニアやプログラマーの約2割が、「うつ病と診断されたことがある」との報告がある。IT系エンジニアのうつ病率は高いといわれるが、その原因はどこにあるのだろうか。
IT業界関係者は、このように証言する。
「長時間労働や厳しい納期が原因といわれますが、そもそもその原因は仕事を受注している会社側にあります。競合に勝つために無理な納期で安く受注した結果、そのしわ寄せがすべてエンジニアに向かうのです。終電間近まで仕事をし続けることはザラで、会社に泊まって何日も家に帰っていないというエンジニアまでいます。
そんな作業を重ねて納期に間に合ったとしても、その後に判明したバグの対応に追われたりすることも多く、ひとときも心が安まりません。ずっと緊張状態が続くため、知らず知らずのうちにメンタルが壊れていくのです」
ソニーの元技術者で、ペットロボット「AIBO」の開発責任者であった土井利忠氏は、6月15日付「日経ビジネスONLINE」記事の中で驚くべき事実を告白している。自由闊達な社風で急成長してきたソニーの会長に、西洋的合理主義を標榜する出井伸之氏が就任した頃の話だ。
ソニーが巨額の損失を出すいわゆる「ソニーショック」の2年前にあたる2001年に、ソニー人事部の心理カウンセラーが土井氏を訪ね「うつ病の社員がものすごい勢いで増えていて、大変なことになっている」と報告したという。
自由な雰囲気で伸び伸びと技術者が開発をしていた社風を壊し、合理的な管理体制で目標達成を強いた出井氏の圧力が、うつ病の原因だったと土井氏自身は分析する。
「会社はトップ次第で変わる」といわれるが、ソニーのような売り上げ数兆円規模の大企業でも、たったひとりのトップの考え方で運命が大きく変わってしまうのだ。ましてや、日本の全企業数の99.2%を占める中小企業においては、社長の責任がさらに重大であることは言うまでもない。
技術者をまるで仕事をこなす機械のようにとらえて、無理な仕事を強いるような社長がいる会社では、うつ病になる社員がいなくなることはないだろう。
社員を過酷な労働環境で働かせる会社を「ブラック企業」と呼び、特に飲食店などのサービス業の事例が話題になることが多いが、実は技術系ブラック企業も相当な数に及んでいるといわれている。