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鈴木領一(すずりょう)のビジネスの超ヒント!

派遣社員の給与が突出して高い派遣会社!沖縄でバカンス気分で働ける制度がヤバイ!

文=鈴木領一/ビジネス・コーチ、ビジネス・プロデューサー

沖縄で仕事ができるプロジェクト

 技術者のうつ病を減らし、よりクリエイティブで活動的な仕事環境を実現するため、技術系人材派遣会社のリツアンSTCは、非常にユニークなプロジェクトをスタートさせた。技術者が沖縄へ移住して仕事ができるようにするプロジェクトだ。

 リツアンは技術系の人材派遣会社だが、派遣される人材はすべて同社の社員である。同社の派遣社員は業界トップの給与水準として有名だが、さらに技術者がより健康的に働けるための環境づくりに取り組んできた。社長の野中久彰氏は、次のように語る。

派遣社員の給与が突出して高い派遣会社!沖縄でバカンス気分で働ける制度がヤバイ!の画像2株式会社リツアンSTC代表取締役・リツアン働き方研究所所長 野中久彰氏

「技術者は高い要望に応えるためにストレスにさらされます。弊社の技術者は、幸いにも派遣先の企業に恵まれて、伸び伸びと働かせていただいておりますが、それでも責任感が高く向上心がある技術者ほど知らず知らずのうちにストレスを抱え、誰にも相談せずに心を病んでしまうこともあります。

 弊社の技術者に限らず、多くの技術者の悩みを解決したいと長年考えていました。そんななかで、沖縄の人材派遣会社ヒューマンサポートの粟國英雅社長と知り合い、トントン拍子でプロジェクトの話が進みました」

 野中氏によると、ヒューマンサポートと組んで、派遣社員の沖縄移住を支援するプロジェクトだという。都会で精神的に病んでしまった技術者に半年から1年くらい休みを与え、沖縄で地元の人と交流しながらバカンス気分で仕事をしてもらうという仕組みだ。沖縄での仕事はヒューマンサポートが紹介する。

 技術職だけでなく、レストランなどまったく違った職種を経験するのもリフレッシュになると野中氏は考える。精神的な病の原因の多くは人間関係である。沖縄での温かい人間関係に接することで心が癒やされ、復活した人も多い。「都会で挫折した人に新しい選択肢を用意してあげたい」――。それが野中氏の願いだ。

 また、都会で働きたいという沖縄の人材に仕事を紹介する仕組みも同時につくり、いわば派遣交換のような制度を実現したいと野中氏は語る。

沖縄をアジア進出のビジネス拠点に

 粟國氏は、沖縄移住推進プロジェクトの意義について次のように語る。

派遣社員の給与が突出して高い派遣会社!沖縄でバカンス気分で働ける制度がヤバイ!の画像3株式会社ヒューマンサポート代表取締役社長 粟國英雅氏

「沖縄には、伝統的な“おもてなしの心”があります。都会では味わえない温かさがあります。弊社には、沖縄の仕事を紹介するノウハウが豊富にありますが、今後は都会から沖縄に来て仕事をしたいという方に、仕事だけでなく住居などの生活面のサポートも行いたいと考えています。沖縄移住で一番ネックになるのが、“どこに住めばいいかわからない”という居住面での問題です。弊社のネットワークによって不動産会社の情報を提供させていただくことで、その問題もクリアできます。

鈴木領一/コンサルタント

鈴木領一/コンサルタント

 思考力研究所所長。行政機関や上場企業の事業アドバイスをはじめ目標達成のためのコーチングも行っている。プレジデント誌などビジネスメディアへの記事寄稿多数。また100の結果を引き寄せる1%アクション(サイゾー刊)は、氏のコーチングメソッドを初公開した書籍で、主婦から経営者まで幅広い層に支持されロングセラーとなっている。また、出版プロデュースの活動も行い、代表作には小保方晴子氏の『あの日』(講談社刊)がある。

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