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16年2月期の売上高は前期比16%増の2486億円と過去最高を更新した。パスタソース事業が通期で売り上げに寄与したため、海外売上高は30%増の1391億円と、こちらも過去最高となった。ミツカングループの売り上げに占める海外の比率は56%となった。
だが、パスタソース事業の買収に伴い金利負担が増え、為替のヘッジによる評価損も発生したため、経常利益は60%減の47億円にとどまった。のれん代償却前営業利益(EBITDA)は61%増の342億円。ただし、これにはパスタソース事業買収による、のれん代の償却は含まれていない。巨額ののれん代が予想されるが、非上場企業のため数字は明らかにされていない。
社運を賭けた大型買収は売り上げに大いに寄与したが、のれん代が収益の重石になっていると推定できる。
中埜氏の後継者と目される聖子専務は、常務会の議長としてパスタソース事業ののれん代をはるかに上回る収益を上げることが求められる。
(文=編集部)
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