鷲尾香一「“鷲”の目で斬る」
「いじめ・嫌がらせ」による自己都合退職が激増していた!社員が加担も蔓延
文=鷲尾香一/ジャーナリスト
企業経営者は、解雇が難しければ陰湿ないじめや嫌がらせによって従業員を自己退職に追い込む。こうした姿を筆者は多く見てきており、また相談も受けている。こうした陰湿なやり方は、自らがその対象になりたくないという意識から従業員のなかにも経営者に与して、イジメや嫌がらせを行う者を多く生む。小中学生のイジメの構図と同じだ。
知恵のない経営手腕に乏しい経営者が得てしてこうした傾向にあるのは、いわずもがなだろう。こうした企業では、結果的に従業員の労働意欲は低下し、企業の業績は振るわなくなり、さらなる人員整理が必要になるという悪循環を生む。
(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)