消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
そうしたポケモンGOに興じる人を嫌う客が、マクドナルドを利用しなくなってしまう危険性は多分にあります。
このようなトラブルの発生起因は、ポケモンGOに限った話ではありませんが、ブームで注目が集まっているだけに、より慎重な対処が求められます。マクドナルド側は、長居する客や騒ぐ客に対して毅然とした態度で臨まなければならず、店員たちは困難な場面に遭遇することも増えるでしょう。
マクドナルドは、どのような予防措置を講じることができるでしょうか。たとえば、予め注意喚起しておくことで、無用なトラブルの抑制につながります。「長時間利用するお客さまにはお声をかけさせていただきます」といったメッセージを店内掲示しておくと、客側の理解を得やすいでしょう。トラブル発生時の対応マニュアルも、トラブルが起きる前に作成しておく必要があります。
いずれにしても、ポケモンGOブームによって客数増の効果が望める半面、いつそれが裏目に出るかわからない危険を孕んでいます。後に「消費期限切れ鶏肉の使用問題」と並んで「ポケモンGOによる事件」が業績の悪化理由として報じられないよう、マクドナルドは細心の注意を払っていく必要があるといえそうです。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)
●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。
Business news pick up
RANKING
23:30更新関連記事
2024.11.17 15:10
2024.11.17 15:05
2024.11.06 18:00
2024.10.30 06:00
2024.11.21 18:05
2024.11.21 18:00
2024.11.20 22:21
2024.11.20 20:41