全国で5.3秒に1回出動
一方、救急車は全国に6184台ある。救急隊員数と同様にその数は年々増している。14年中の救急車の出動件数は、598万4921件で前年比6万9238件(1.2%増)、搬送人数は540万5917人で前年比5万9830人(1.1%増)となっており、出動件数、搬送人数ともに過去最高を更新している。
1日当たりに換算すると、救急車は1日平均1万6397件(前年1万6207件)出動しており、全国で5.3秒に1回出動していることになる。ちなみに、国民の24人に1人が救急車のお世話になった計算だ。
では、どんなケースで救急車のお世話になっているのかをみてみると、事故種別では急病378万1249件が圧倒的に多く、63.2%を占める。続いて、一般負傷が88万4923件(14.8%)、交通事故51万8372件(8.7%)の順となっている。年齢区分別では65歳以上の高齢者が300万1957人(55.5%)と半数以上を占めており、続いて18歳以上の193万3276人(35.8%)の順となっている。高齢者は約10人に1人が年に1回は救急車のお世話になっている計算になる。
<救急車が現場に到着するまでの平均時間>
・早い順(単位:分)
富山県(7)
福井県(7)
京都府(7)
・遅い順(同)
東京都(10.8)
宮崎県(9.5)
福島県(9.4)
※全国平均は8.6分
<現場から病院に収容するまでの平均時間>
・早い(単位:分)
福岡県(30.1)
富山県(30.2)
福井県(31.3)
・遅い(同)
東京都(51.8)
埼玉県(45.5)
千葉県(44.5)
※全国平均は39.4分
<人口10万人あたりの救急医療機関数>
・多い順(単位:カ所)
福井県(6.8)
和歌山県(6.2)
香川県(6.2)
・少ない順(同)
沖縄県(1.8)
神奈川県(1.9)
千葉県(2.3)
愛知県(2.3)
滋賀県(2.3)