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博報堂、60億円の水増し請求疑惑!取引先が提訴…依頼無視し嘘連発、低レベルな仕事

文=松崎隆司/経済ジャーナリスト
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博報堂、60億円の水増し請求疑惑!取引先が提訴…依頼無視し嘘連発、低レベルな仕事の画像1アスカコーポレーション・南部昭行社長

 博報堂から水増し請求を受けたとして、アスカコーポレーションの南部昭行社長は5月20日、博報堂を相手取り15億3000万円の不当利得の返還請求を行った。さらに8月16日には、47億8631万円の同請求も行った。博報堂といえば日本第2位の広告代理店だが、なぜ南部氏は同社に対して60億円を超える返還請求を行うに至ったのか。同氏にその真意を聞いた。

――返還請求に至ったきっかけを教えてください。

南部昭行氏(以下、南部) きっかけは、博報堂が昨年10月、当社に対して6億1000万円の未払い請求を行ってきたことです。私自身は争い事を好みません。昨年の段階で丸く収めることを考え、博報堂さんと問題を解決しようと譲歩してきました。ところがなんの音沙汰もなく、いきなり差し押さえを請求をしてきたのです。ものごとにはルールがある。「それならこちらにも言い分がある。受けて立ちましょう」ということになったのです。過去の請求でおかしな点が多々ありました。それを黙って不問にしてきた部分もあります。そこで、実際に博報堂との取引がどのようなものだったのか、さかのぼって徹底的に調べることにしたのです。調査が進んでいくなかで、次々に驚愕の事実が明らかになってきました。

 調査を進めているさなかに、新しい問題が浮上しました。博報堂さんとの問題が噂になって取引先に広がっているのです。情報の漏洩元を突き詰めていくと、みなさん口を濁す。それでも調べていくと、最終的にはある会社の名前が浮上し、そこの営業担当者の名前が挙がったわけです。誰がなんのためにそんな情報を流したのかも想像できます。このような事態を看過すれば大変なことになる。そこで、我々としても博報堂を提訴することにしたのです。

――刑事事件でも訴えるのですか。

南部 詐欺の立証はそう簡単なことではないと思います。警察の方たちと話をしながら確実にできると判断できればやるつもりです。現在は相談中です。

取引開始のきっかけ

――博報堂との取引は、どのようなきっかけから始まったのでしょうか。

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