――3位はスバルの「レガシィツーリングワゴン(4代目)」ですが、スバルには地域性もあるようですね。
西村 後部はワゴンで荷物を搭載することもでき、実用的で人気があります。14年まで販売されており、すでに3年がたっています。一般的にクルマを手放すタイミングは車検です。
新車購入から、3年、5年、7年、9年目の時期にあたります。そのため、レガシィツーリングワゴン(4代目)も中古車市場でお手頃感が出てきたということでしょう。家族旅行などにも使えるため、継続して人気のあるクルマです。
ちなみに、スバルといえば四駆です。そのため、寒冷地の北海道、東北、北陸で絶大な人気を誇っています。地域別ランキングでは、北海道、東北、北陸、甲信越でスバルのモデルが1位を独占する結果となりました。
中古車選びで掘り出し物を見つけるコツとは?
――「2017-2018」の発表も間近ですが、今から来年にかけてのトレンドについてはいかがですか。
西村 SUVの人気は続いています。また、SUVと何かを掛け合わせて進化させたタイプも増えています。
あとは、今年4位のトヨタの「ヴェルファイア」、5位のトヨタの「アルファード」。いずれも15年に登場した現行モデルですが、これまではモノが良すぎたために高すぎましたが、お手頃感が出てきました。この2つのモデルは、次の発表ではかなりいい線を行くと思います。
――中古車選びについて、掘り出し物を見つけるコツなどはあるのでしょうか。
西村 中古車を買うとき、「このくらいの予算のなかで購入しよう」と考える方がほとんどです。そのため、欲しいモデルが古くなり、値段が下がり、お手頃感が出た際に購入意欲が高まります。
モデルチェンジは、ひとつのタイミングになるでしょう。マイナーチェンジとフルモデルチェンジがありますが、この時期を狙えば、より価格が下がる可能性が高いです。ただし、当然ながらモデルチェンジによって新たな機能が搭載されることになるため、その機能が自分に必要かどうかを考慮する必要があるでしょう。
このタイミングは、ライバルにあたる他メーカーのクルマがモデルチェンジした際も同様です。ほしいクルマのメーカーとは違うメーカーのクルマがモデルチェンジした際、ほしいクルマの価格も下がる傾向があります。そういうタイミングを狙えば、掘り出し物を見つけることも可能でしょう。この方法が一番わかりやすく、コストパフォーマンスも高いと思います。
ちなみに、「カーセンサー」では、このような情報をウェブサイトやメルマガなどで公開し、「今、何がお手頃感のあるクルマか」という情報提供を積極的に実施しています。「カーセンサー」の情報を活用して、ぜひ掘り出し物を見つけてほしいですね。