乗客に悪態や肉体関係迫る人も…一部の「危険なタクシー運転手」がクビにならない裏事情
文=後藤豊/ライター兼タクシードライバー
後日、その女性客が筆者のタクシーに乗車し、その顛末を教えてくれた。そして「あんなことがあったから、おたくの会社のクルマにはなるべく乗りたくないわ」と漏らしたのだ。事情を聞いた筆者は平謝りだったが、そんな運転手が存在してしまうというのもタクシー業界の現実なのである。
もし、そうした悪質な運転手のタクシーに乗ってしまった女性は、家から少し離れた場所で降車するなどして、絶対に家の場所がわからないようにしてほしい。それが、せめてもの自衛手段となるはずだ。
ともあれ、菊池さんのような例はタクシー業界全体のイメージダウンにもつながる。悪質な運転手はごく一部だが、二度と事件を起こさないように願いたい。
(文=後藤豊/ライター兼タクシードライバー)
【※1】
「弊社元社員の逮捕に関するお詫び」(日本交通)