――本棚のレイアウトやライティング、リラックスできるオープン・スペースのデザインがとても洒落ています。
斉藤 設計してくれたのは、辻本祐介さんという方です。この新校舎の設計では、最先端のオフィスを開発してきたコクヨとチームを組んでくれたこともあり、機能性もとてもよく仕上がっています。良い仕事をしていただいて、大いに満足しています。
――辻本さんは、グッドデザイン賞を受賞したホテルや予備校のリノベーションなどに、いくつもかかわった方ですね。この校舎も建築作品として取材や見学の対象になるのでは。
斉藤 今でも、外を通りがかる方で中を覗き込む人の割合がとても多いです。学習塾だと気づくまで時間がかかるようです。
――棚にはTOEFLやSATなど留学英語試験の問題集もありますね。
斉藤 当校で一番上の学年というと、大学受験生です。今年度は国内大学受験で50名、海外大学受験で7名を指導しました。近年、卒業学年の約1割が海外大学に進学しています。国内大学受験組では、医学部に進学する生徒が多いです。医師のキャリアに英語力は不可欠ですからね。
――私も留学歴があり、よくわかるのですが、学部への留学は下手をするとMBA留学より難しい。
斉藤:J PREPからの海外進学組は、今まで全員が海外帰国子女というわけではありません。普通の中学生、高校生だったのですが、当校に通っているうちに刺激を受けてそのような志を持ってくれた生徒も数多くいます。
キモはプログラムと教員の質
――新校舎を開設したということは、生徒の数が増えてきたからですね。
斉藤 昨年3月末での在籍者は学童保育100名、小学校低中学年の英語コースの生徒250名、小学校5年生以上の英語教室で2000名でした。今年3月初めに全体の合計が3600名を超えるまでになっています。
――1年間で5割以上増えたわけですね。よほどPRに力を入れているのでしょうね。
斉藤:J PREPでは広告宣伝については抑制的に展開しています。その費用をむしろ教材開発と、質の良い教師の確保に充てているつもりです。
――ファカルティ(講師)の陣容は?
斉藤 現在日本人講師が約50名、ネイティブ・スピーカの講師が30名ほどの構成です。ひとつのクラスで日本人講師とネイテイブ講師がチーム・ティーチングを行うのが当校の特徴です。