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2023.07.02 13:33
2018.05.18 19:50
山田まさる「一緒に考えよう! 超PR的マーケティング講座」
イトーヨーカドー大井町店の食品売り場が大変貌…駅周辺「食の過剰供給」の懸念
惣菜売場
改装後、何度か足を運んでいるが、明らかに集客力は上がっているように見える。5月25日オープンと告知されている外食テナント「いきなりステーキ」「一風堂」に「マクドナルド」ができれば、さらに賑わいが増すだろう。
しかし、ここで考えておきたいのは、食料品にまつわるすべての売り場面積が1.2倍から1.5倍程度に拡大している(ように見える)点だ。もともと、食品スーパーが直面する最大の課題はオーバーストア、つまり商圏に対して需要より供給が過剰になるほど出店していることだ。
その解決策としては、むしろ品数を絞り込んで付加価値の高いサービスを展開し、利用頻度と客単価を上げることが求められる。グローサラントの導入はまさに、来店頻度と客単価の向上を狙ったものだろう。
ただ、今回の改装によって結果的に、食品売り場のスペースは拡大し、取り扱う品数も増えている。利用客としては、品揃えが拡充してうれしい限りだが、果たしてこれだけの食品を誰が買い、食べるのか。大井町商圏の消費者の胃袋が1.2倍から1.5倍に拡張されるわけではないので、先述した近隣の競合店からどれだけ顧客を奪取できるかが勝負のポイントになるはずだ。大型グローサラントの登場で、食の過剰供給に拍車がかかるともいえる大井町駅周辺の今後に注目していきたい。
(文=山田まさる/インテグレートCOO、コムデックス代表取締役社長)
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