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日本マクドナルドホールディングス(以下、マクドナルド)は7月2日、同社初となる1日限定の高級ハンバーガー「クォーターパウンダージュエリー」3種類を発売すると発表し、話題を呼んだ。同月6、13、20日に1種類ずつ全国の店舗(一部店舗除く)で約30万個限定で販売するという。
マクドナルドは6月、それまでの同社最高価格となる「クォーターパウンダーBLT」(520~570円)の販売を開始し、6月20日の先行販売日には、東京・渋谷の店舗前に1000人以上が並ぶなど、好調な売れ行きだという。
そして本日(7月6日)から3週に渡って販売される「クォーターパウンダージュエリー」は、「BLT」を上回る1個1000円という価格で、一部ネット上では「トリュフが入っているのでは?」「一度食べてみたい」などと話題を呼んでいた。
マクドナルドは、既存店売上高が3月まで12カ月連続で前年実績を下回り、加えて客単価も11カ月連続でマイナスと苦戦した事態を受け、4月からハンバーガーを100円から120円に、チーズバーガーを120円から150円にそれぞれ値上げし、客単価の上昇を図っている。今回の高級バーガー発売の狙いについて、同社の原田泳幸会長兼社長兼CEOは、「これは客単価を上げる戦略でもメディア戦略でもない」と説明しているが、高級バーガーの売れ行きは、少なからず今後の同社の価格戦略に影響を及ぼすことが予想される。
マクドナルドHPによれば、初回となる本日発売された「クォーターパウンダージュエリー ゴールドリング」は、パイナップルとドイツの食肉マイスターが監修した厚切りベーコン、1/4パウンドビーフパティなどを使用し、10種類以上のスパイスで仕上げたBBQソースで味付けされているという。
購入のため、発売開始時刻(10時30分)の5分ほど前に都内のある店舗を訪れたところ、特に行列などはできていなかったが、店舗前には「のこり100」と書かれた紙が貼られた「ゴールドリング」発売の告知看板が立てられ、「ゴールドリング」をオーダーしたお客が、店員から発売開始時刻まで待つように告げられる様子も見られた。
そして30分になると、発売開始早々から立て続けに注文が入り、筆者は10時35分にオーダーしたところ、整理券を渡され、商品受領まで20分ほどの待ち時間を要した。その間、7~8名ほどのお客が商品を受け取っていたが、驚いたのはその包装で、通常の商品とは異なり、白い正方形の専用の箱と紙袋に入れられ、紙袋の紐には金色のリボンが結ばれていた。
箱を開けると、鼻を刺激する強いソースの匂いとともに、通常のハンバーガーより少し大きめの「ゴールドリング」が姿を現した。上のパンを取り具を見たところ、上から厚切りベーコン2つ、パイナップル、ビーフパティ、チーズが乗せられていた。
パンを戻し、実際に口に入れようとしたが、通常のハンバーガーより高さがあるため、なかなか口に入らず、子どもなど口の小さい人は、少し食べにくいかもしれない。そして実際のお味はというと、ひとつひとつの具が大きいためか、それぞれの具の味が独立したまま、ソースの濃さとともに、口の中に混在しているような印象を受けた。ただ、全体のボリュームは大きいため、半分ほど食べただけで満腹になり、“量”を求める人にはお勧めかもしれない。
マクドナルドは今回の「高級バーガー」について、次回13日には黒トリュフを使用したソースが特徴の「クォーターパウンダージュエリー ブラックダイヤモンド」を、その翌週20日には特製チョリソを使用した「同ルビースパーク」を発売する。
いずれも朝マック販売店舗では10時30分からの販売開始で、同時刻前に購入希望者が集まった場合も、整理券を出すなどの特別対応は行わないという。また、数量限定販売のため、各店舗でなくなり次第終了で、ひとり5個までの購入との制限がある。
(文=編集部)