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成功する「選択と集中」――何をやめ、何を強めるべきか(3)

新宿御苑前駅を広告でラッピング?小さな会社こそプロモーションに力を入れるべき理由

文=編集部
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 こうした宣伝活動は新規の顧客獲得に非常に効果的だ、と氏家氏。「ファンを獲得しよう」「リピーターを増やそう」という方向性が今のビジネスの潮流では? と思う人もいるだろう。しかし、氏家氏はある意味で真逆のことを考えている。

 それは、新規顧客こそがビジネスを活性化するカギであり、「ケンズカフェ東京のお客様はガトーショコラを1回しか食べない」という前提でビジネスを捉えているということだ。

小さな会社の広報はプロに任せるべき

 あまり馴染みのない人にはわかりにくいかもしれないが、「広告」と「広報」は違う。

 広告は「新聞やテレビ、雑誌、ウェブ媒体などに広告枠を買って広告を提供する」もの、広報は「広告料を払わずにメディアに自分の店や会社について紹介してもらうための活動」というのが大まかな定義だ。

 つまり、広告は自分で発信したい情報をコントロールできることがメリットで、広報はメディア側が自主的に発信する情報のため、消費者からの信頼度が高いことがメリットになる。

 広報はメディアへの働きかけが重要になるが、小さな会社の場合、そのための人員を割くことはできない。

 ケンズカフェ東京の場合、「テレビに取り上げてもらいたい」というニーズから広報のプロを紹介してもらい、広報活動をしてもらっているという。これまで広報担当は何人も変わっているが、それはプロにはそれぞれ得意分野があり、場面ごとに必要な媒体に強いプロにお願いをしているからだ。

 ケンズカフェ東京では、年商1億円規模のときに初めて広報パーソンを雇ったという。ギャラの相場は月額15万~50万円程度。この売り上げでお願いすると経営が苦しいのでは、という声もあがるかもしれないが「あり得ないと思うことをやってこそ、事業は成長する」と氏家氏は述べる。

 また、広告の打ち方は極めて多様だ。今はウェブ広告が盛り上がっているが、逆にアナログ広告に注目するのもひとつの手。氏家氏は、本書で「あっ」と驚くような広告を打った経験を明かしている。

 それは、東京メトロ丸の内線の新宿御苑前駅でラッピングをしてしまうような勢いでの広告攻勢である。つまり、駅の広告を全部埋め尽くそうとしたのだ。すると、「新宿御苑前駅で見る看板のお店」と認知されるようになり、駅の看板をきっかけにテレビ東京の人気番組『出没!アド街ック天国』で取り上げられることにもつながった。

「宣伝活動は永遠に必要」だと氏家氏。大事なのは継続であり、続けていくとアンテナの感度が上がると述べている。

 さて、最終回のテーマは「ビジネスを成長させるために経営者がすべきこと」。それはいったい、どんなことなのだろうか。
(文=編集部)

※本記事はPR記事です。

BusinessJournal編集部

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