イーロン・マスク氏『エヴァ』謎ツイートが波紋…葛城ミサトが妊娠検査薬を持つ画像

　米国の電気自動車メーカー「テスラ」、宇宙開発企業「SpaceX」創業者のイーロン・マスク氏が19日、自身の公式Twitterアカウント上に日本の人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のコラージュ画像を突如アップし、話題になっている。

　投稿は以下の通り。同作品の主要登場人物のひとりである葛城ミサトが妊娠検査薬を手に「Hey Shinji,I need to talk to you privaterly.」との文章が付けられていた。

pic.twitter.com/n2ivCG4E8b

— Elon Musk (@elonmusk) January 19, 2022

　21日正午現在、1万8000リツイートされ15万4000件の“いいね”がついている。日本のTwitterユーザーからは以下のような反応が寄せられていた。

「マスクさんアカ乗っ取られてねえか？」（原文ママ、以下同）

「ミサトの画像はまだ分かる。問題はその手の素材、どうやって見つけた」

「インスタのエヴァンゲリオンミームのスクショっぽいっすね」

「マスク氏がエヴァファンなのか、それとも単にネタ画像として見ているだけなのかが気になる」

　米国でも同様に、同作品のファンが好意的な反応を示す一方、性的な投稿だったためか、苦言めいた投稿も見られた。

　ちなみにマスク氏は昨年1月12日にも、今回と似たような“謎”投稿をしていた（以下参照）。ゲーム『アイドルマスターシンデレラガールズ』の主要キャラクター・輿水幸子の画像をアップした。この日は、コアなファンのみが知っている同キャラクターの“登場9周年”にあたり、日本のファンらを驚かせた。そして、今回と同じように「Twitterアカウントを乗っ取られたのではないか」などとの声が上がっていた。

Hey you …
Yeah you Queen …
You’re gonna make it! ?? pic.twitter.com/LrqdIrbIyd

— Elon Musk (@elonmusk) January 12, 2021

マスク氏のSNS上での“謎投稿”はこれまでも

　マスク氏の“奇行”は海外メディアなどでたびたび取り上げられてきた。2018年には、タイの少年サッカーチームの洞窟遭難事故で救助活動に携わっていた金融コンサルタント・ダイバーのヴァーノン・アンスワース氏とのSNS上での罵り合いが話題になった。

　マスク氏が潜水カプセルをもって遭難現場を訪問したことに対し、アンスワース氏が「売名行為」とツイートしたことが発端で、マスク氏はSNSW上でアンスワース氏を“pedo guy”など称し問題になった。マスク氏は一時謝罪したものの、その後もメディア関係者に対し、アンスワース氏を揶揄するメールなどを送っていたことが発覚。アンスワース氏はマスク氏を相手取って名誉棄損訴訟を起こしたが、19年にマスク氏の勝訴で終わった。

　これに先立つ同年4月1日にはSNS上で「テスラが経営破綻した」などと投稿。エイプリルフールのジョークだったのだが、同社の株価は大幅に下落した。

　外資系金融機関所属のアナリストは次のように語る。

「2018年は特にマスク氏の奇行が目立った年です。米ニューヨークタイムズなどは同氏のインタビューを実施し、“睡眠不足が影響している”などと報じていました。ニューヨークタイムズの報道によると、マスク氏は当時、週120時間労働の状況だったということです。

　彼はとても優秀な起業家です。豊かな感性を生かした斬新なアイデアや、当意即妙な決断力で事業を大きくしてきました。そういう特性が、うまく働けば社会や世界を動かすアイデアやビジネスを生み出すことに通じる一方で、コンディションが乱れていると“お騒がせ”の原因にもなってしまうのではないでしょうか」

　マスク氏は単なるアニメ、ゲームファンなのか。それとも、今回のエヴァンゲリオンの画像投稿にはなにか意図があったのだろうか。