トヨタ、世界販売最高＝半導体復調、初の５００万台超え―２３年度上期

　トヨタ自動車が３０日発表した２０２３年度上半期（４～９月）の世界販売台数は、前年同期比９．１％増の５１７万２３８７台と２年ぶりに前年を上回り、上半期として過去最高を更新した。コロナ禍からの回復に加え、半導体の供給不足の解消に伴い世界生産も１２．８％増の５０５万８２４８台と過去最高となり、販売増につなげた。

　トヨタの世界生産や世界販売が上半期で５００万台を超えたのは初めて。ダイハツ工業、日野自動車を含めたグループの世界販売台数も８．３％増の５５９万６１８３台と過去最高を更新した。　

　トヨタの地域別販売では、コロナ下の生産減の反動や半導体不足の緩和で国内が３３．８％増と増加率が高く、北米も９．４％増と堅調だった。アジアでは、タイやインドネシアで経済低迷の影響を受け前年割れとなったものの、インドやフィリピンが好調。中国は前年並みを維持し、アジア全体でもほぼ横ばいだった。

　９月単月ではグループの世界生産・販売がともに同月として過去最高だった。（了）
（記事提供元＝時事通信社）
（2023/10/30-13:31）