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シャオミ、43型・4Kテレビ「2万円台」発売の衝撃…ドンキとどちらが買い?

文=Business Journal編集部、協力=安蔵靖志/家電ジャーナリスト
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シャオミの公式サイトより

 割安なスマートフォンで知られる中国のXiaomi(シャオミ)が、43型のチューナーレステレビを2万円台(期間限定価格)で発売し、話題を呼んでいる。性能や仕様はどうなっているのか。また、格安のチューナーレステレビといえば総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」の商品が人気だが、どちらが「買い」といえるのか。専門家の見解を交えて追ってみたい。

 シャオミの創業は2010年と、歴史は浅い。スマートフォンでは、比較的高い性能とデザイン性ながらも圧倒的な低価格である点を強みにシェアを拡大。23年の世界スマホ市場シェアでは、1位でiPhoneを販売するアップル(20.1%)、2位でGalaxyを販売する韓国サムスン電子(19.4%)に次いで3位(12.5%)につけている(米市場調査会社IDC調べ)。日本にも19年に参入し、現在では安価なモデルの「Redmi 12 5G」(税込2万9800円~)からハイエンドモデルの「Xiaomi 13T Pro」(10万9800円~)まで販売。シャオミジャパンによれば、今年4~6月の納入台数のメーカー別シェアで、1位のアップル(56%)、2位でGoogle Pixelを販売するグーグル(12%)に次いで3位(6%)になったという。

期間限定で2万9800円

 シャオミの特徴といえば、スマホ以外にも幅広いジャンルの商品を扱っている点だ。スマートウォッチ、ロボット掃除機、スマートカメラ、空気清浄機、加湿器などの家電製品、保温ポットなどにも注力。最近では電気自動車(EV)を発売したことも話題を呼んだ。8月に東京都内で開催したイベントでは、計31種類の新製品を発表。炊飯器やスーツケース、ゲーミングモニター、バックパック、サングラスなど、その商品群はバラエティーに富んでいる。

 そんなシャオミの新商品で注目されているのがチューナーレステレビ「Xiaomi TV A Pro 2025」シリーズだ。8月28日より予約販売を開始しており、サイズと価格は以下のとおり。

・43型:3万9800円(税込/9月10日まで期間限定で2万9800円)
・55型:6万4800円
・65型:8万9800円
・75型:11万9800円

「Google TV」内蔵で解像度3840×2160 の4KウルトラHDディスプレイ、Dolby Vision、DCI-P3色域規格を採用。サウンドはDolby Audio、DTS-X、DTS Virtual:Xで12Wのハイパワーステレオスピーカーを2つ搭載。Chromecastも内蔵されているためスマートフォンで再生する動画をスクリーンに映すことも可能で、2.4 GHz/5 GHz Wi-Fi、Bluetooth 5.0、標準的な各種ポートも備えている。

 IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏はいう。

「今回シャオミから発売されたチューナーレステレビは、Mini LEDバックライトを搭載した144Hz駆動対応モデルの『Xiaomi TV S Mini LED 2025』、量子ドット技術を採用した60Hzパネルのミドルクラス『Xiaomi TV A Pro 2025』、4Kチューナーレスのスタンダード『Xiaomi TV A 2025』と、スタンダードからハイエンドまで幅広いシリーズ、サイズ展開となっています。

 一般的なチューナー搭載型テレビの場合、チューナーを搭載するコスト自体は大したことないのですが、各国ごとの放送電波の周波数に対応する必要があり、それがコストアップにつながっています。チューナーレステレビの場合はローカライズの必要がなく、全世界に同じ商品を出荷すればよいため大量生産が可能となることで、低価格が実現できていると考えられます」

シャオミとドン・キホーテのチューナーレステレビ

 チューナーレステレビといえば、低価格をウリにするドン・キホーテの商品が人気が高い。

・4K対応 QLED 55型:店頭上限価格6万5780円
・4K対応 QLED 50型:同5万4780円
・4K対応 43型:同4万1580円

 シャオミと同様にGoogleTV内蔵で、Dolby Vision、Dolby Audioを搭載している。

 気になるのはシャオミとドン・キホーテのチューナーレステレビのどちらが「買い」か、という点だ。価格面ではシャオミの期間限定価格を除けば、ほぼ同等レベルといえるが、安蔵氏はいう。

「基本的な性能や機能に大きな差はなく、かつ低価格でも品質はそれなりに良いようなので、どちらを買ってもよいと思います。シャオミに関していえば、8月のイベントでもインフルエンサーに加えて一般消費者を抽選で招待するなど、ファンとのコミュニケーションづくりに力を入れており、今後、日本市場で存在感を増してくると期待されます」

ドン・キホーテ、4Kチューナー内蔵スマートテレビも発売

 ちなみにドン・キホーテは6月、中国のTCL科技集団と共同開発した「4Kチューナー内蔵スマートテレビ」をプライベートブランド「情熱価格」にて発売。以下のとおりチューナー内蔵テレビとしては低価格なラインナップとなっている。

・43型「43P71B」:6万280円
・50型「50P71B」:6万9080円
・55型「55P71B」:7万6780円
・65型「65P71B」:9万3280円

(文=Business Journal編集部、協力=安蔵靖志/家電ジャーナリスト)

安蔵靖志/IT・家電ジャーナリスト

安蔵靖志/IT・家電ジャーナリスト

家電製品総合アドバイザー、スマートマスター、AllAbout家電ガイド。ITや家電 に関する記事執筆のほか、家電の専門家としてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演

Twitter:@https://twitter.com/anzou

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