8月12日に閉幕したロンドン・オリンピックで、日本選手団は過去最多の38個のメダルを持ち帰った。
金メダルを取った内村航平選手ら体操3選手、競泳1選手のメダリストが所属するコナミスポーツ&ライフ(フィットネスクラブ「コナミスポーツ」の運営会社)のホームページは、祝賀ムードに沸いている。
だが、同社をはじめフィットネスクラブ各社の現状は、決して日本選手団のような好成績ではない。市場規模は売上高3000億円に迫った2008年をピークに、横ばいか微減の停滞状況が続いているからだ。
<フィットネスクラブ業界全体の売上高の推移>
年 売上高
2001年 1976億円
2002年 2121億円 +7.3%
2003年 2231億円 +5.2%
2004年 2346億円 +5.2%
2005年 2496億円 +6.4%
2006年 2853億円 +14.3%
2007年 2889億円 +1.3%
2008年 2942億円 +1.8%
2009年 2915億円 -0.9%
2010年 2959億円 +1.3%
2011年 2926億円 -1.1%
(出典:経済産業省「特定サービス産業実態調査報告書」「特定サービス産業動態統計調査」)
会員数も頭打ち
06年のように2ケタ成長した年もあったが、市場はすでに成熟化したとみてもいいだろう。法人会員を含めた会員数も最近10年間は順調に伸びていたが、11年は前年の1289万人から2万人減って頭打ちになった。震災による一時的な影響もあるが、この業界自体の構造的な問題もそこに横たわっている。
<11年度 フィットネスクラブ業界シェアランキング>
順位 社 名 売上高
1 コナミスポーツ&ライフ 826億円
2 セントラルスポーツ 464億円
3 ルネサンス 369億円
4 ティップネス 308億円
5 オージースポーツ 152億円
6 メガロス 139億円
7 東急スポーツオアシス 139億円