連絡謝絶、ウソ連発…“腐った”NECによる取引先潰しの実態
(「wikipedia」より)
しかもその取引先からは、数カ月にわたって何度もメールが届いていたという。当然のことながら、部下はどれほど厳しく叱責されても仕方ないだろう。
そして、そのような社員の在籍する企業が、この社会常識を外れた言い訳が象徴するかのごとく、経営危機に面しつつある。企業の名は、日本を代表する総合電機メーカーの日本電気(NEC)である。
いきなりの連絡謝絶
NECと長年取引のある企業の代表を務めるA氏は、常に彼自身が直接やりとりを行い続けるほど、この大企業とのビジネスを大切にしてきた。ところが、昨年末以降、NECにコンタクトをしても、「担当者からは一切返信がなくなった」のだという。A氏の会社は、しばらく前からNEC側の希望により、第三者企業を間に挟み、NECから依頼される作業を行っていたのだが、その第三者企業経由でのA氏からの連絡に、NEC側からの返答がなくなったため、A氏は直接NECへの連絡を行っていた。
しかし、いずれの問い合わせに対してもNECからの返答は皆無。なしのつぶてが続くまま、数カ月が経過したという。それまでの数年以上の取引実績があることは別にしても、たった一通のメールすらよこしてくれない状態というものは、いささか社会常識を逸脱している。加えて、第三者を経由しての問い合わせにも返答がないというのは、なんらかの意図があるとしか考えられない。そこでA氏はNECの担当者のみならず、その担当者が所属する部署の複数人に対し、メールを同報するかたちで、あらためて問い合わせを行った。
ここでようやく返答があった。しかしその返答メールは、
「過去の取引の慣習や実績をまったく顧みない、紋切り型の内容。しかも文面は非礼かつぶしつけであり、その内容に関してのこちらからの問い合わせには、一切返答がなくなってしまった」(A氏)
という。あまりにも非常識な対応に、さすがのA氏も憤りを覚え、それまでは相手は大手企業、そして大事な取引先ということで、礼節を持って対応につとめていたのだが、NEC側の担当者が2回目の無視を決め込んだ段階で、企業として正式に抗議を行うことを決意。担当者の上司も含め、NECの関係部署へ正式に抗議を申し入れたという。
ウソで塗り固められた弁明
NEC側からは、A氏が送付したそれまでの経緯についての質問に対し、その担当者の上司が本人に聞き取りをするかたちで、回答が送られてきた。
そしてその担当者が、A氏からの連絡に対しなんの反応もしなかった理由が、冒頭の「メールを見落としていた」というもの。つまりA氏からのメール、および第三者企業からのメールの中でもA氏にかかわるものだけを、なぜか数カ月もの間「見落としていた」のだというから不思議なものだ。