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日の丸リムジン、噂の高級EVをハイヤーで導入 EV、ニッチ市場脱出の起爆剤となるか

文=編集部
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●EV普及の起爆剤となるか

 HV(ハイブリッド車)やPHV(プラグインハイブリッド車)をはじめとするエコカーの中でも、走行時に排気ガスを出さないEVは「究極のエコカー」といわれており、政府や自治体が支援に乗り出したが普及は遅れている。

 国内EV販売台数は13年末時点で5万1000台と、同387万台のHVとの差は大きく、依然としてニッチ商品の域を越えられていない。急速充電器を使っても8割充電するのに30分かかり、1回の走行距離が200km台と短い点などがネックになっている。

 地方自治体の勧めでEVを導入したタクシー会社はあるが、EVの大きな台数増にはつながっていない。問題は走行距離の短さと、充電できる施設の少なさにあり、ドライバーは高速道路を安心して走れないのである。

「EVはタクシー・ハイヤーには向かない」という定説に今回、日の丸リムジンが挑戦する。ハイヤーは都心で賓客の送迎に利用されるので走行距離は短く、充電施設の少なさは、それほど支障にはならない。EVというニッチ市場の中でもさらにニッチ商品であるテスラのモデルSがハイヤーに使われることで、EV普及の起爆剤になるのか。図らずとも日の丸リムジンは重責を担った格好となった。
(文=編集部)

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