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山田修「展望!ビジネス戦略」(12月5日)

ベネッセ、危機は本当か?流出事故で「血の入れ替え」加速、人員削減の裏に「攻めの戦略」

文=山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役

 筆者は3カ月前に自身のブログで「この事件をきっかけとして原田氏はベネッセで強固なリーダーシップを確立すると見ています。転任経営者としてはむしろ『災い転じて好機と成す』を果たすのではないでしょうか」と書いた。そして具体的には、原田氏が組織改革に大ナタを振るい、求心力を一気に確立してしまうだろうと予測したが、その通りのことが起きていると読むべきではないか。筆者も経営者として何度も同じような企業再生の修羅場に立たされてきたので、原田氏のようなプロ経営者なら当然取るだろう経営行動が理解できる。原田氏はこの出来事を奇貨として、着任したベネッセでの経営権を確立してしまうだろう。
(文=山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役)

山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役

山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役

経営コンサルタント、MBA経営代表取締役。20年以上にわたり外資4社及び日系2社で社長を歴任。業態・規模にかかわらず、不調業績をすべて回復させ「企業再生経営者」と評される。実践的な経営戦略の立案指導が専門。「戦略カードとシナリオ・ライティング」で各自が戦略を創る「経営者ブートキャンプ第12期」が10月より開講。1949年生まれ。学習院大学修士。米国サンダーバードMBA、元同校准教授・日本同窓会長。法政大学博士課程(経営学)。国際経営戦略研究学会員。著書に 『本当に使える戦略の立て方 5つのステップ』、『本当に使える経営戦略・使えない経営戦略』(共にぱる出版)、『あなたの会社は部長がつぶす!』(フォレスト出版)、『MBA社長の実践 社会人勉強心得帖』(プレジデント社)、『MBA社長の「ロジカル・マネジメント」-私の方法』(講談社)ほか多数。
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