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確かに今までの受賞結果を見てみると、外国人である審査員にはそれほど馴染みがないであろう「味噌」や「漬物」、さらには「豆腐よう」などの珍味や大手回転寿司チェーンの寿司まである。また、味の評価が難しい「ミネラルウォーター」もモンドセレクションを受賞している。やはり、「美味しいかどうか」という基準で選定しているわけではないようだ。
●モンドセレクション受賞商品があふれる理由
前述の通り、同賞は金賞以上を受賞した商品が大部分を占めているうえに、そのほとんどが日本の商品。さらに、日本といえば食の安全性や誠実性にはうるさい国だ。つまり、日本には同賞の審査基準の一つである「パッケージの表示通りの商品であるかどうか」を最初から満たしている商品が多いということなのだろう。また、重盛氏も指摘するように、日本人は「○○賞受賞」などという権威に弱い傾向がある。
日本の商品は同賞を受賞しやすく、そして受賞すると販売増につながる。この2つの要因こそ、日本で同賞受賞商品があふれている大きな理由だろう。
「世界に認められた味」などという文句で同賞受賞商品を宣伝している企業もあるが、消費者側は同賞がどのような賞なのかを改めて認識する必要があるといえよう。
(文=千葉雄樹/A4studio)
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