真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ

JRA桜花賞(G1)「一変」ノーワン&坂井瑠星の挑戦は!? 積極的「新興クラブ」が牝馬決戦をかき回す?

4月7日、阪神競馬場で桜花賞(G1、芝1600メートル)が行われる。フィリーズレビュー(G2、芝1400メートル)の勝ち馬として参戦するノーワン(牝3歳、栗東・笹田和秀厩舎)について検討してみよう。
フィリーズレビューはノーワンとプールヴィルの1着同着だった。1枠1番、鞍上坂井瑠星騎手のノーワンは内ラチピッタリの中団につけ、やはり内を走る鞍上秋山真一郎騎手のプールヴィルをマークする。直線に向くと両頭とも前が壁になり、秋山騎手は外に出し、坂井騎手は内のまま強引に馬群を割った。結果は同着。両頭とも重賞初制覇を飾り桜花賞に臨むことになった。
坂井騎手は競馬開催2日間の騎乗停止になったもののうれしい重賞初制覇。昨年末、1年間にわたるオーストラリアでの武者修業を終えて帰ってきた。オーストラリアでは16勝を上げ、コーフィールドCのソールインパクトでG1戦初騎乗を経験。帰国後の朝日杯FSではコパノマーティンで国内G1戦にも騎乗した。藤田菜七子騎手は競馬学校の同期。菜七子騎手がフェブラリーSのコパノキッキングでG1戦に初騎乗、見せ場を作っただけに、桜花賞では見せ場以上の結果を出したい。
坂井騎手は帰国後、年末は1勝、今年は2月までに3勝しか上げられなかった。競馬ポータルサイト”netkeiba.com”の取材に対して坂井騎手は「帰国してからずっと苦しかったです。なんでこんなに勝てないんだろうと…」と語っている。しかし、3月に入ると3勝を上げ、4勝目のフィリーズレビューで重賞初制覇、その後も2勝を上げた。いよいよオーストラリア遠征の成果が出てきたようだ。
ノーワンのフィリーズレビューは馬主にとっても記念すべき勝利だった。馬主名義は藤田好紀氏になっているが、実はハナズゴールの馬主として有名になったマイケル・タバート氏が運営するクラブ法人ニューワールドレーシングの所属馬。個人馬主向けのクラブで「日高地方を盛り上げる」というコンセプトで一昨年、1歳馬6頭の募集からスタート。発足したばかりでの重賞制覇は快挙だ。
坂井騎手は笹田和秀調教師から「おめでとう。次も頼むな」と言われ「今の時代、本番は乗り替わり…なんていうこともあるのかなと思っていたんですけど、続けて乗せていただけることがわかって本当にうれしかったです」と述べ、タバート氏は”netkeiba.com”の坂井騎手への取材に対して「次はノーワン・ニューワールドレーシング・坂井君にとって大きなチャンスですね。楽しみにしています」と祝福メッセージを送った。
PICK UP
Ranking
11:30更新C.デムーロが絶賛した逸材に武豊もゾッコン!?「5年ぶり」新潟参戦にみる本気
武豊ら1番人気連続記録「19」を止めてしまった新人騎手
武豊vs横山典弘「伝説の未勝利戦」はディープインパクトが勝った神戸新聞杯デー!?
- オールドファン歓喜「あの冠名・勝負服」28年ぶりV
- 「最下位」菜七子は正念場、女性騎手のガチンコバトル
- 「夏の新馬王」福永祐一の影で、あの騎手が3年ぶり躍動
- 令和の「メジロ」にオールドファン感動?異例尽くしのニューヒーローが殊勲星
- 【関屋記念(G3)展望】ルメールが復帰!エアグルーヴ一族とコンビ
- JRA関屋記念、2か月遊んで暮らす!?イルーシヴパンサーの弱点と逆転候補穴馬
- エルムS「便乗失敗」で痛恨の大敗…3年連続の法則で泣きを見た3着馬