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こうして断油食をしばらく続けると、はじめにつらかった痒みが軽減し、3週間後には目で確認できるほど皮膚炎が劇的に改善しました。アトピーが再発して1年以上泣く思いをしていたのに、たった3週間でここまできれいになったのですから、その変化に家族全員が驚きました。
断油前
断油3週間後
その後も断油食は続けましたが、リノール酸が少なくALAの多いえごま油やアマニ油を知り、これらの良質な油を少し摂る「少油生活」に移行しました。すると皮膚炎の劇的な改善以外にも娘の体に変化がありました。まず体重が減り、毎年5月まで携帯カイロが必要なほどひどかった冷えや体のだるさもなくなり、便秘や慢性鼻炎も改善し、「体の芯から調子が良い感じを初めて実感した」と言って喜んでいました。
現代人は油病?
同じ少油生活をしていた私たち夫婦にも変化がありました。私は10代の頃から苦しめられてきた花粉症がなくなってしまいました。妻はこの頃がちょうど更年期の時期だったのですが、何事もなく無症状で通過してしまいました。
こうした変化のすべてが植物油だけにあると立証はできませんが、生活のなかで変えたのは植物油の摂り方と種類だけなので、実体験として植物油の怖さを知りました。
この体験から、あることに気づきました。断油する前の私たちの食生活は、特にみだれていたわけではなく、現代人にとって普通の食生活です。つまり、誰でも植物油が過剰の食生活を無意識に続けている可能性があります。したがって誰もが「油病」にかかっているのではないかということです。
もしそうであるならば由々しきことです。それ以後、私たち夫婦は植物油の実態に迫ろうと研究を続けました。
(文=林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家)
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