消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
「だいたい日本は先進国で健康情報もあふれているのに、性器の手入れ方法や、名称さえ教える事が出来ていない。男児の包皮を剥くか剥かないかで議論している状態、滑稽でさえある。正しい知識もない人が多いから、成形手術のCMが毎日流され、若者が余計に悩んでしまう現実」
大事なのは「剥く時期ではない」
医学的見地から見て、この問題をどう考えるべきなのか。東京都内の病院に勤務する小児科医は次のように話す。
「番組では剥く時期を強調する松岡アナに少し違和感を覚えました。子供にとって大事なことは『皮をいつ剥くのか』ではなく、ちゃんと洗って陰茎を清潔に保つことです。新生児は100%陰茎に皮がかぶった状態ですが、思春期を迎えて精通できるようになれば、その割合は5%ほどに下がるといわれています。
番組で指摘していた尿路感染症や亀頭包皮炎などは、お風呂に入ったときにきちんと洗ってあげれば十分、予防できます。洗いやすいかどうかで言えば、剥けているほうが良いともいえますが、それでもお子さんのケースバイケースとしか言えません。そこはかかりつけ医に相談してみてください。
幼児期に割礼することが多いアメリカでも、手術そのもののリスクと炎症に罹るリスクを勘案した結果、手術の実施例は減少しています。
また宗教的、文化的な背景も考慮する必要があります。例えば親がイスラム教徒の場合、子供にその儀礼を施すのは子供の自己決定権を侵しているのではないかという議論が米国にはあります。命にかかわる病気であれば、保護者が手術を決定しなければならいこともありますが、割礼はどうかという議論もあります。いずれにせよ、日本にもこういう話を気軽に話すことができる雰囲気はほしいですよね」
ある意味、タブーともいうべき問題に一石を投じた今回の放送。しばらく議論はやみそうにない。
(文=編集部)
Business news pick up
RANKING
17:30更新関連記事
2024.06.26 17:00
2024.06.19 16:35
2024.03.17 17:30
2024.02.27 09:34