花粉症シーズンまっさかり。
止まらない鼻水とくしゃみで、仕事中は「仕事どころじゃない!」、学生も「勉強どころじゃない!」、そして夜はまともに眠れない……。
鼻が完全に詰まって、普段通りに呼吸ができないのですから、それも無理はありません。でも、口呼吸にはさまざまな弊害があるのをご存じですか?
口呼吸で口臭がひどくなる
『クスリいらずで鼻はスカッとよくなる!』(大久保公裕著、扶桑社刊)によると、口呼吸による弊害の最たるものは「口臭」です。
口呼吸では唾液の分泌が阻止され、口の中が乾燥します。そうなると口内の衛生環境が悪化して口臭がひどくなるのと同時に虫歯や歯周病、口内感染症を引き起こすことも。
余談ですが、口臭の原因である「イソ吉草酸」は汚れて臭い靴下の原因物質と同じ。自分の口の中にそんなものがあると思うとショックですよね。
鼻呼吸では防げていたウイルスが…
鼻呼吸の場合、鼻毛や粘膜が細菌やウイルスが体内に入るのをブロックしてくれますが、口呼吸だとそうはいきません。さまざまな病気を引き起こす原因物質が体内に入りやすくなってしまうことも口呼吸の弊害といえます。
不眠、肩こり、高血圧は呼吸が原因?
また、口呼吸が続くと自律神経の乱れにもつながります。
自律神経には「交感神経(活動するための神経)」と「副交感神経(休息するための神経)」がありますが、口呼吸をすることで「交感神経」が優位にはたらいている時間が長くなりすぎてしまうのです。
それによって、不眠や肩こり、高血圧といった症状が出やすくなることも知っておくべきです。
「そんなことを言っても鼻が詰まっているんだから仕方がない」という人は、詰まっている方の鼻の穴とは逆側の脇腹にペットボトルなど「硬いもの」を挟んでみてください。
これは、本書で紹介されている、即効性のある鼻づまりの解消法。「体の側面を圧迫すると、その反対側の交感神経が刺激され、鼻づまりが解消される」という原則を利用したものです。重度のアレルギーや自律神経系の病気がある人、鼻中隔(鼻の穴を左右に分けている骨板)が極端に曲がっている人以外は効果が期待できますので、試してみてください。
本書では、その他にもさまざまな方法で鼻づまりを解消する方法が紹介されています。花粉症の人もアレルギー性鼻炎の人も、息苦しさを感じることなくスッキリとした気持ちで毎日をすごせるよう大いに役立ってくれるはずです。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。