ハロウィーンに次いで、近年じわじわと盛り上がりを見せているのがイースター。東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)などのテーマパークでも、イースターイベントは毎年恒例となってきておりファンを増やしている。
もそもイースターとは何か?
イースターは、キリストが十字架に架けられてから3日後に甦ったことを記念する復活祭で、キリスト教ではクリスマスより重要とされる行事だ。このため、キリスト教徒の多いヨーロッパなどでは、各地で盛大なお祝い行事が開催される。イースターは春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に行われるため、移動祝日で毎年日が変わる。今年のイースターは、3月27日だ。
ヨーロッパでは、イースターはちょうど春の訪れと時期が重なるため、現在ではキリスト復活祭としてだけではなく、春の訪れを祝うお祭りとしても定着している。
祝い方は各国によって少しずつ違いがあるが、復活を象徴するたまごや、イースターバニーと呼ばれるうさぎの装飾品飾ったり、庭や家の中に隠した卵型の容器に入ったお菓子を子供が探す「エッグハント」を行うのが一般的だ。
北欧では、子供たちが魔女の仮装をして、各家庭をまわってハロウィーンのようにお菓子を集めて歩くなど、地域をあげての賑やかなイベントになっている。魔女の仮装をするのは、北欧ではイースターの日に魔女がドイツに飛んでいくという言い伝えがあり、それにちなんでいるそうだ。
イースターでは何を食べる?
イースターの時期は学校や職場も休日になり、当日は家族で集まって食事会が開かれる。気候の良い地域では、屋外でのエッグハントに加え、大規模なピクニックを開催するところもある。
また、カトリック教徒が多い国では、イースター前の金曜日からは、肉を食べない人や断食する人もおり、イースター当日には大宴会が開催される。何を食べるかは国によって違いはあるが、パイや大きな肉のローストなどご馳走をたくさん並べるのが通例だ。
そして、イースターの食事で欠かせないのはたまご。ゆでたまごを使った前菜や、スコッチエッグ、殻をパステルカラーに染めたカラフルなゆでたまごなどが定番だ。カラフルなゆでたまごのつくり方は簡単で、食紅など食用色素で濃い目につくった溶液に、ゆでたまごを殻ごと浸せば、30分くらいで出来上がる。食用色素は殻の中には浸透し難いので、中は白いままだが、簡単に食卓が華やかになるのでおすすめだ。