–情報は、インターネットから得ることが多いのですか? また、普段はどんなサイトを見ているのでしょうか。
遠野 情報は、ほぼネットからですね。それぞれ肌質も体質も違うから、人に勧められたものがいいとも限らない。だから、商品の宣伝ではなく、実際に使った人の感想やレポートが一番信用できます。髪のケアなんかでも、頭がボサボサの人のビフォーとアフターが載っていて、「効果はあったけど、そこまでツヤツヤにならなかった」というほうが、リアルで信じられますね。
「女子リキ」もよく見ていますよ。昔から、髪のトップにボリュームが出にくいので、髪や頭皮の話題はしっかりチェックしています。特に、ホホバオイルの記事は、最後までじっくり読んでしまいました。
実際にやってみたら、明らかに変化がありましたし、赤ちゃんでも使えるぐらい刺激の少ないものなので、すごくいいですよね。私は肌が弱いので、効果や使用感などが実証されているものじゃないと使いづらい。だから、「女子リキ」の存在はすごく助かっています。
最近は、クッションファンデを買おうかどうか迷っているので、ぜひ取り上げてほしいですね。あと、ネットでは美容サイトのほかに、女子トークの掲示板もよく見ます。たまに私についてのコメントが荒れていることも……(笑)。そういう時は見ないようにしていますが、楽しみを奪わないでほしいですよ!
「“理想の女性像”は、淡路恵子さん」
–本当に正直な性格ですね。
遠野 「自分をよく見せよう」という気はまったくないです(笑)。テレビのバラエティでは強気なことを言うこともありますが、普段は嫌なことがあっても、全然強く言えません。実は、けっこう小心者なんですよ。
昔は、人の目を気にして言いたいことが言えなかったのですが、亡くなった淡路恵子さんと共演した時、「そんなんじゃダメよ」と怒られて、気付かされました。それからは、自分の意思をちゃんと伝えようと努力しています。
淡路さんは、媚びないし、嘘を言わないし、興味がないことについては「ない」とはっきり言える潔さがありました。そういう、裏表のない女性像が理想ですね。強くて、美しくて、潔く……まだ、全然到達できていませんが(笑)。
『一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ』 18歳で私を身ごもった母。「お前は醜い」と私に言い続けた母。育児を放棄し不倫に走る母……。そんな母に認められたくて子役の仕事を始めた私は、やがて女優「遠野なぎこ」になった。思春期を迎え、増える体重に悩む私に悪魔がささやく。「吐けばいいのよ」。悪魔は、母の顔をしていた――。摂食障害に苦しみ、愛情を求めてさまよった壮絶な体験を綴る。圧倒的共感を呼んだ自伝的小説。