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女のヒモ男の超絶スキル!家事完璧で仕事の助言、24時間女に尽くす、同時に複数女性のヒモ

文=星野憲由
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女のヒモ男の超絶スキル!家事完璧で仕事の助言、24時間女に尽くす、同時に複数女性のヒモの画像1「Thinkstock」より

 4月になり、テレビ各局で春の新ドラマがスタートした。初回視聴率22.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、NHK連続テレビ小説として今世紀2位の記録を打ち出した『とと姉ちゃん』をはじめ、さまざまな作品がオンエアされている。

 そのなかで、昨今の晩婚化を危惧してか、『私、結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系)、『早子先生、結婚するって本当ですか?』(フジテレビ系)と、女性の結婚をテーマにしたドラマが2本放送されている。

 また、『早子先生』には、ブレイク中のお笑いタレント・とにかく明るい安村が役者として出演することも話題になっている。役柄は、主演の松下奈緒演じる早子先生の同僚で、佐藤仁美演じる梅子先生の彼氏役だ。

 彼氏といっても、5年も付き合っていながら、いつもお金をせびりにくるというヒモのような存在である。とにかく明るい安村自身、売れない頃は今の妻の元に転がり込んで暮らしていたといい、まさにヒモのような経験があるようで、それが今回の演技に生かされているのかもしれない。

 ところで、女性に稼いでもらって気楽に暮らすヒモという男性の存在は、ドラマや小説の中でこそ見るが、現実に出会うことはあまりない。そもそも、実際にヒモとして暮らすことなど、できるのだろうか。

 そこで、ヒモのノウハウ本を執筆し、実際にヒモとして暮らしている2人の男性に話を聞いた。彼らに言わせると、最近でもヒモをしている男性は意外といるようで、専業だけでなく、パチプロやFXトレーダーなどと“兼業”している人が多いそうだ。

 また、俳優やミュージシャン、弁護士の卵などもいるという。2人に具体的なヒモライフについて聞くと、両極端ともいえる姿勢が浮かび上がってきた。

24時間、女性の愚痴を聞き続けるヒモの暮らし

 1人は、いわゆるヒモのイメージに近いタイプだ。風俗嬢など高収入の女性に稼いでもらい、その女性と同居している。しかし、彼は稼ぎを当てにして遊びほうけているわけではない。彼は、家で“主夫”をしているのだ。

 掃除、洗濯、炊事はもちろん、女性の収入を管理し、使いすぎや貯蓄計画などの面倒も見ている。また、愚痴は快く聞くし、仕事でスランプに陥ればアドバイスもする。いわば、主夫兼マネージャーといったところだ。

 そういった労働のなかで、彼女の収入の数パーセントを自分の収入としてもらっているという。そして、女性が無駄遣いをしなくなり、家事などもできるようになって自分の存在価値が薄れていくと、別れるのだという。彼の話を聞くと、ヒモなのに、どこか“いい人”の印象が拭えないから不思議だ。

 もう1人は、特に高収入の女性をターゲットにしているわけではなく、普通の会社員が相手だ。しかも、同棲もしないという。その代わり、複数人を同時に相手にしているのだ。

 それぞれの女性を食費担当、家賃担当、電気代担当、ガス代担当などと分け、それぞれの女の子から少額ずつをもらっているという。彼は、優しいけれど仕事のできないダメ人間を演じ、女性に「この人、働けないから、私が少し助けてあげなきゃ」と思わせるのだという。

 そして彼女たちが電話で愚痴などを言ってきたら、24時間いつでも話を聞いてあげ、必要であれば駆けつける。さらに「ちょっと付き合って!」と言われれば、いつでもどこにでも馳せ参じる。

「こんな遅い時間に?」「今、寝てたのに……」などといった文句は絶対に言わない。女性に気持ち良くストレスを吐き出してもらうのだという。彼は、いわば24時間体制のパーソナルカウンセラーなのだ。彼も、やはり女性のサポートという労働をすることで、お金を得ている意識があるという。

 まったく異なるタイプの2人だが、彼らにヒモとして大切なことを聞くと、今度は同じ答えが返ってきた。それは「女性と別れた後に、絶対に恨まれないこと」。

 ヒモとして長く生きていくのであれば、相手の女性を不幸にしてはいけないという。女性に恨まれると、何かとリスクが多くなるということは想像がつく。彼らの話を聞く限り、ヒモにはヒモの優しさがあるのだと感じる。

なぜ暴力男と別れられないのか?

 その一方で、2人とも優しさを大切にするため、ヒモとしての課題があるという。それは、女性との絆を深める最強テクニックが使えないことだ。そのテクニックとは、暴力である。

 女性との関係が不安定になった時の修復方法として、最も効果的なのが、実は暴力だという。女性に暴力を振るい、その直後に愛情たっぷりの謝罪の言葉とともに抱きしめる。

 これをすると、女性は不思議と抱きしめられた瞬間を疑いのない愛情と感じることが多いようだ。ヤクザ映画などにありがちなシーンだが、確かに、女性の中には男性に暴力を振るわれ続けているのに別れない人がいる。

 そういった女性は、まさにこのテクニックにハマっているのかもしれない。しかし、そんなテクニックなど使わずとも立派なヒモでいられるということは、むしろ良いことなのでは……と考えてしまう。もっとも、ヒモ社会からすれば、それこそ甘い考えなのかもしれないが。
(文=星野憲由)

星野憲由

星野憲由

雑誌編集者を経験後、フリーのライターに。WEB媒体がメインであるが、紙媒体でも執筆。

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