“スタバ”の愛称で親しまれている「スターバックス コーヒー」が国内第1号店となる「銀座松屋通り店」を構えたのは1996年のこと。これ以降、少しずつ知名度を上げ、現在では確固たる地位を築く存在となった。
2018年度の決算公告における売上高は1827億円となっており、これは競合相手のなかで一番の売上高を誇る「ドトールコーヒーショップ」の725億円(19年3月期)を大きくしのぐ数字である。
質の高いメニューを数多く提供することによって、絶大な人気を獲得してきたスタバ。そこで今回は、リサーチや試食を行って「この春、買うべきスタバの商品5選」をチョイスした。迷ってしまいがちなメニュー選びの際に、この記事がきっと役立つことだろう(価格は税別、ドリンクメニューはトールサイズ)。
ダーク モカ チップ フラペチーノ/500円
「ダーク モカ チップ フラペチーノ」は、昨年5月に掲載した「やっぱりスタバ!他では味わえない『買うべき商品』5選!意外な“隠れ”人気商品、絶品の味」でも紹介したビバレッジメニューだ。
しっかりと苦みが感じられるダークチョコレートパウダーがドリンク全体の味わいを決定づけているので、甘いフラペチーノが目立つスタバでは貴重なメニューとなっている。また、氷と一緒にチョコレートチップも組み合わせられているので、チョコレート好きにもおすすめできる一品といえるだろう。
公式サイトによれば、そのほろ苦さでブラックコーヒーファンにも支持されているとのこと。春らしい陽気で渇いてしまったのどを潤したい、でも甘いドリンクはちょっと……というビジネスパーソンに、ぜひ飲んでみてほしいメニューだ。
キャラメル フラペチーノ/490円
ユーザーが選んだスタバのドリンクメニューの人気ランキングは、ネット上を中心にいくつも発表されているが、そのほとんどで上位につけている定番ドリンクが「キャラメル フラペチーノ」。こちらも、気温の高い日が増える今の季節にうってつけなドリンクだ。
ブレンドされた苦みのあるコーヒーと甘みのあるキャラメルシロップは相性バツグンで、絶妙なコンビネーションを堪能できる。さらに、上にかけられたキャラメルソースの香ばしさが、いいアクセントになっている逸品だ。
非常にシンプルなフラペチーノなので、スタバ上級者にとっては自分でアレンジする楽しみもあるようだ。キャラメルソースを増量したりチョコレートチップを加えたりして、自分好みのドリンクに仕上げるのもいいだろう。
カモミール ティー ラテ/440円
今年1月に公開した「スタバ、今冬買ってはいけない商品5選…コンビニに比べコスパ激悪、正直マズい」では「カモミール」を取り上げたが、これにミルクをプラスした「カモミール ティー ラテ」は、ぜひ味わっていただきたいドリンクである。
カモミールの特徴であるりんごに似た甘い香りや柑橘類を思わせる風味は、ミルクが加わったことでマイルドに。カモミールを飲み慣れていない人でも、おいしく飲み切れるドリンクに変身しているのだ。
暖かくなってきたとはいえ、冷たい風が吹くこともあるこの季節。そんな日には、春にぴったりと合う甘くてさわやかなカモミール ティー ラテで内側から温まってみてはいかがだろうか。
エッグ&キーマカレーデニッシュ/320円
「エッグ&キーマカレーデニッシュ」は商品名の通り、デニッシュに詰められたキーマカレーの中に、黄身がとろっとした卵が丸ごと1個隠されているフードメニューである。
スパイスの効いたピリ辛カレーや、サクサクのデニッシュがおいしいのは言うまでもない。このメニューのポイントは、半分に切ると黄身が流れ出すほどまろやかな卵だろう。これらが三位一体となったときに、最高の味わいとなる。
なお、公式サイトでも説明されているように、前もって温めておくのがベストな食べ方。テイクアウトの場合も店頭で温めてもらうことが可能なので、外の景色を眺めながら頬張るのもいいかもしれない。
キャラメルワッフル/170円
レジの横に置かれている「キャラメルワッフル」を見逃してしまっている人も多いのではないだろうか。しかし、これが絶品なのだ。
しっとりとしたワッフルを割ると、たちまちシナモンの風味が立ち上ってくる。そして、重なった薄い2枚のワッフルの間に挟み込まれているのは、ねっとり感のあるキャラメルだ。かなり甘そうに見えるものの、いざ口に入れたときに感じる甘みはマイルドで、おやつにちょうどいい仕上がりとなっている。
ちなみに、このままでも十分なおいしさだが、一工夫を加えれば、よりおいしく食べることも可能。ホットコーヒーが注がれたカップの上にこのワッフルをのせ、蒸気でキャラメルを溶かしてみてほしい。とろけたキャラメルと温かいコーヒーが、絶妙なハーモニーを奏でるはずだ。
――春に飲みたいドリンクや食べたいフードメニューが多数ラインナップされているスタバ。この記事を参考にすれば、メニュー選びで悩むことはないだろう。季節が変わってしまう前に、ぜひ店舗へ足を運んでいただきたい。
(文=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)