これ必要？さすがに高すぎ？ヤマダ電機の通販サイトで見つけた“家飲みアイテム”ワースト5

　おうち時間の過ごし方や丁寧な暮らしに注目が集まる昨今、家飲みも立派な娯楽のひとつと言っていいだろう。便利でコストパフォーマンスのいい家飲みグッズが出回る一方で、中には残念な商品も存在する。

　今回は、ヤマダ電機の直営通販サイト「ヤマダウェブコム」および幅広いジャンルを網羅するヤマダ電機の公式オンラインショッピングモール「ヤマダモール」加盟店をウォッチング。即買いする前に一考したほうがよさそうな家飲みグッズを紹介しよう（各種情報は調査時点、価格は税込み）。

ソーダストリーム ソース パワー スターターキット／8万1000円

　ハイボールなど、お酒のアレンジにも欠かせない炭酸水を定期的に飲むなら、自宅で簡単につくれるソーダメーカーを使った方がコスパが良い。重くてかさばるペットボトルや缶の炭酸水を買う必要がなく、容器のゴミが出ないので環境にも優しいというメリットがある。

　テレビCMでよく見かける有名ソーダメーカーブランド「ソーダストリーム」は、炭酸水500mlあたり約18円。同メーカーからは本体とガスシリンダー、専用ヒューズボトルなどがセットになったスターターキットが10種類以上発売されており、中でも「ソース パワー」は全自動の最上位モデルとなっている。

　便利な商品であることは確かだが、「ソース パワー」のスターターキットは、メーカー公式サイトでは2万9000円（税別）のところ、あるヤマダモール加盟店では8万1000円（税込み）と、倍以上の価格で販売されている。どういう経緯でこの価格設定になっているのかは謎だが、同じヤマダモール内でも価格差が生じることがあるので、購入を検討する際は、よく比較するか、公式のヤマダウェブコムで探してみたほうがいいだろう。

※こちらの記事に掲載していた商品画像が間違っていたため、訂正させていただきました。また、2021年2月19日現在「ソーダストリーム ソース パワー スターターキット」を8万1000円（税込み）で販売していたヤマダモール加盟店のページは削除されています。

ソニック デキャンタ／4万4426円

　ワインを熟成させるには長い時間が必要だが、この商品は、瓶の外側から特殊な超音波振動をあてることで、若いワインでも熟成したヴィンテージのような味と香りをつくり出すという代物。ワインだけでなく、ウイスキーや日本酒、さらには醤油の味わいも変わるというのだから驚きである。

　ワインが趣味で細かな違いがわかる舌の持ち主にとっては重宝しそうだが、いかんせん価格が高い。コスパや使用頻度との兼ね合いを考慮し、熟成も含めたお酒の楽しみ方ができるのであれば、アリかもしれない。

アルコール摂取適量 ジョッキ／2556円

　透明ジョッキの側面に、ビール、赤ワイン、日本酒、焼酎、ウイスキーの1日あたりの摂取量目安の目盛りがびっしり描かれている、計量カップのような見た目の代物。このジョッキにお酒を注いで飲もうとすると、嫌でも目盛りが目に入るので、あまりおいしいお酒にならなくなりそうだ。

　目の前に置いておくだけでも抑止力にはなりそうなので、「家飲みがはかどらない」グッズと理解して、飲みすぎな人へのプレゼントとして検討するのもいいかもしれない。

シャンパンストッパー（スプリング式）／1078円

　親戚の集まりや祝いの席では、何かとシャンパンやスパークリングワインを飲む機会が多い。飲みきれないときにはコルク代わりの「シャンパンストッパー」が活躍するが、ヤマダ電機で販売されているシャンパンストッパーは1000円超えと、割高感が否めない。

　こうしたシンプルなグッズは100円ショップやスーパーなどでも購入できるし、性能の違いもあまりない。Amazonなどでも手頃なものが売っているので、あえて家電量販店の通販サイトで買うメリットが見つかりにくいと言えるだろう。

サンコー 自家製焼き鳥メーカー2／6281円

　見た目のインパクト抜群な本商品は、縦に挿さった焼き鳥串がくるくると自動で回り、ムラなく焼きあがるという卓上無煙焼き鳥器だ。煙が少ないタイプなので部屋の中で気兼ねなく使え、焼きながら余分な油が下に落ちるようになっており、ヘルシーに仕上がるのだとか。

「牛肉、豚肉、野菜と色んな食材に応用できる」「美味しく焼ける」「ジリジリと焼けていく様子が食欲をそそる」と口コミの評価は上々。しかし、一方で「焼けるのに時間がかかる」「洗うのが面倒」という声も上がっているので、せっかちな人にはあまり向かない商品かもしれない。

　高額商品や奇抜なグッズを購入する際は、コスパに加え、商品を使うこと自体を楽しめるかどうかもポイントになってくるだろう。馴染みの通販サイトだからといって勢いでポチるのではなく、使用頻度や自分の性格と照らし合わせて、よく検討してみるべきだ。

（文＝清談社）