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銀杏は食べ過ぎると「死に至る」ことも(depositphotos.com)
秋の味覚を堪能する間もなく、いきなり冬の寒さが訪れて、今年も鍋の季節がやってきた。食欲(の秋)派にとってはなんのことはない、舌鼓がとまらない二季が衣替えした程度の話かもしれないが、それは同時に「食べ過ぎ」に注意したい期間の到来でもあろう。
そこで今回は、盃を重ねるほど、ついつい適量を超えて手が伸びてしまう鍋周りの食材に焦点を当てて、その「食べ過ぎ注意」の理由を検証してみよう。
銀杏は食べ過ぎると「死に至る」ことも
まずは晩秋まで(旬の)主役の座に鎮座しつづける銀杏が、実は「脳」をダマし、食べ過ぎると場合によっては「死に至る」食材である(=死亡例も2件報告されている)というお話から。
死亡にまで至らなくても、頭痛や吐き気、痙攣や嘔吐に見舞われる食べ過ぎ派は少なくないようで、これは銀杏に含まれる「ビタミンB6もどき」の成分が真犯人だ。本来の「ビタミン6」は、脳内に信号を送る神経伝達物質を造り出したり、脳の興奮を抑制したりする役目を果す。
しかし、銀杏を食べ過ぎると、可食部に含まれる中毒物質=メチルピリドキシン(MPN:ビタミンB6もどき)を脳の側が勘違いして歓迎するも、本来の役目はしてくれないため、「ビタミン6欠乏状態」の混乱を来して痙攣などに象徴される症状が起きるという次第だ。
なんだか「食べるオレオレ詐欺」みたいだし、それなりに贅沢でおいしい食材だけに、山盛りの食べ放題状態で出された時などはくれぐれも食べ過ぎに注意したい(適量には年齢や個人差がある)。
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