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キャノーラ油を摂取するとアルツハイマー病のリスクが高まる
キャノーラというのは、菜種を品種改良したものですが、さまざまな危険性を指摘するデータもあります。
たとえば、アルツハイマー病の原因物質のひとつとみられている「アミロイドベータ42」という脳内物質がありますが、これを分解してくれる、つまりアルツハイマー病予防に役立つ「アミロイドベータ1-40」が、キャノーラ油の摂取によって減少するというデータがあります。端的にいえば、キャノーラ油を摂取するとアルツハイマー病のリスクが高まるわけです。これはマウス実験で確かめられた結果ではありますが、人間にも当てはまるのではないかと警鐘を鳴らす学者もいます。
また、現在、製造されているキャノーラ油の原材料は、遺伝子組み換えである可能性が高いです。そして、さらに、油の精製段階で溶剤として使われる「ヘキサン」という化学物質が私たちの体に与えるダメージは、非常に大きいと考えられます。加えて、油の精製段階では、高熱処理をするためトランス脂肪酸がつくられてしまうということも重大な問題です。
某番組で、ある女性タレントが「自分は食べるものにも気を使っていて、健康に良いといわれているオメガ3脂肪酸を多く含んだ油で野菜炒めをつくっている」と言っていたそうですが、この影響は大きいと懸念しています。
このように、私たちは、身近にあって日々使うものでもある「油」について、もっと正しい情報を得て、きちんと選択しなければならないようです。
油の摂り方ひとつで、将来アルツハイマー病になるかどうかも決まってしまうとしたら、誰でも考えを改めるのではないでしょうか。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)
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