新型コロナウイルスの影響で多くの飲食店が苦しむなか、大手ハンバーガーチェーンのマクドナルドは好調な売り上げを叩き出している。5月全店売上高が前年同月比6.7%増、既存店売上高が前年同月比5.7%増と、相変わらず敵なし状態なのだ。
そんな日本マクドナルドの1号店ができたのはちょうど半世紀前で、今年は50周年を記念したさまざまな取り組みを実施。特別パッケージとして紙袋やポテト・ナゲットの箱に、アメリカンヴィンテージ感漂う米マクドナルド創成期のキャラクター「スピーディー」がデザインされている。公式ホームページにも50周年特設サイトが開設され、これまでのマックの歴史をアニメーションとともに振り返ることができるようになっているのである。
お祝いモードに包まれたマックでは、夏の新作商品も登場し、話題を集めている。それらは評判が高い商品も多いが、なかには予想に反して不評の声が上がる商品もある。そこで今回は「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が厳選した「この夏、買ってはいけないマクドナルドのメニュー5品」を紹介していく。
テキサスバーガー2021/490円(税込、以下同)
復刻が発表されてからユーザーの期待値がかなり高かった「テキサスバーガー2021」。この商品は、20年10月に公式Twitterにおいて、“もう一度食べたいハンバーガー”を募った「#私の推しバーガー」企画で、多くのリクエストが寄せられた3商品のうちのひとつである。
初代「テキサスバーガー」といえば、スパイシーなバーベキューソースと粒マスタードレリッシュの2種類のソースに、サクサク食感のフライドオニオンとベーコンがアクセントとなった逸品だった。しかし、今回復刻した「テキサスバーガー2021」では、フライドオニオンがトルティーヤチップスに変更されていたのである。
SNS上では、このトルティーヤチップスに対して「すごく邪魔」「食べにくい」などの批判が噴出。確かに、トルティーヤチップスを中に挟んでしまうことで、“ザクザク”というより“ジャリジャリ”した感があり、食感としてはイマイチとなっている。これならば、以前のフライドオニオンに戻したほうが味も美味しいので、また人気も復活するのではないだろうか。
マックシェイク 黄桃味(無果汁)/(Sサイズ)120円
今夏、新作マックシェイク商品として登場した「マックシェイク 黄桃味(無果汁)」。黄桃味ということで、一見さわやかな味わいのマックシェイクを想起するかもしれないが、実は少々難ありの商品なのである。
最初に一口飲んでみると、確かに桃のような味が口内に広がるのだが、後味に香料独特の少しきつい香りが漂ってくるのだ。飲むたびにその人工的な香りが付きまとってくるため、最後まで飲み切るのがきついと感じる人もいるだろう。
商品名にも「無果汁」と書かれているうえに120円というリーズナブルさを考えれば、このクオリティは仕方ないのかもしれないが、もう少し香料のキツさをなくしてほしかったというのが正直なところである。
ワッフルコーン チョコ&アーモンド/200円
20年7月に12日付当サイト記事『マック、この夏不満続出の商品4選…味が濃すぎるマクポ&メガマフィン、甘すぎるシェイク』で“買ってはいけない商品”として紹介したが、今年も例年より暑い夏が想定されているため、再度気をつけていただくためご紹介する。
「ワッフルコーン チョコ&アーモンド」は、まず商品名からして惹かれる人は多いだろう。想像通り、冷たいアイスの上にチョコとアーモンドがかけられているのだが、その量は決して満足できる量とはいえない。
味は間違いなく美味しいが、しっかりしたチョコがけのアイスを想像して注文してしまうとがっかりしてしまう可能性がある。注文する際にはぜひ気をつけていただきたい。
プチパンケーキ/200円
19年5月12日付当サイト記事『マック、買うと損する(?)商品5選!ダブルチーズバーガー、異彩放つスイートコーン』で“買ってはいけない”商品として紹介した「プチパンケーキ」。朝マックで販売されている「ホットケーキ」を一回り以上小さくした、なんともかわいらしい商品である。
だが「プチパンケーキ」の薄さが物足りなさを感じさせる要因になっているようだ。以前「ホットケーキ」を“買ってはいけない”商品としてレビューした際に、「驚くほど薄っぺらい」と表現したが、「プチパンケーキ」も同様に驚くほど薄い。
大きさ自体は、子供も食べやすく、大人が軽食として注文するのにはちょうどいいサイズであるとは思うが、正直、もう少し厚みを持たせたほうが人気は出るだろう。
マックフロート コーヒー/290円
2019年9月29日付当サイト記事『マック、注文してはいけない“大不評”なメニュー5選…いつも議論呼ぶ「朝マック」のあの商品』にて、“買ってはいけない”商品としてレビューした「マックフロート コーヒー」。暑い夏こそマックフロートシリーズに人気が集まるかと思うが、アイスコーヒーバージョンを購入する際は気をつける必要がある。
マックフロートの最大の特徴は、ドリンクの上にたっぷりとソフトクリームが乗せられているという点だ。ソフトクリーム自体は甘いため、アイスコーヒーもまろやかな味になるだろう……と思いきや、ソフトクリームの甘さがアイスコーヒーの苦味にすっかり打ち消されてしまっている印象だ。
アイスコーヒーの苦味とソフトクリームの甘みを同時に味わいたいという方は、100円で購入できる「ソフトツイスト」と、Sサイズ100円で販売している「プレミアムローストアイスコーヒー」を購入することをおすすめする。「マックフロートコーヒー」を購入するより90円お得で、なおかつそれぞれの商品の良さを楽しむことができるはずだ。
低価格で幅広い商品を展開しているマックだが、それらの商品のなかには意外な落とし穴もある。そういった事情を把握したうえで、夏のマック商品を楽しんでいただきたい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)