ハンバーガーチェーンのマクドナルドを運営する日本マクドナルドホールディングスは、2018年12月期の連結決算で、売上高2722億5700万円(前年同期比7.3%)、営業利益250億4500万円(同32.4%増)という好業績をマークしている。さらには1店舗あたりの売上高が過去最高を更新するなど、2014~15年頃にさまざまな不祥事を起こし、食の安全を問題視されていたことが嘘のような再躍進を遂げているのだ。
その背景にあるのは、同社が取った積極的なアクション。2014年から社長に就任したサラ・カサノバ氏の指揮下で、店舗の選択・集中や人員削減を行ったほか、店舗を改装したり、メニューを見直したり、アプリでクーポンを配布したりと、コスト削減と営業戦略の両面で取り組みを進めてきた。
一時期は沈みかかっていたものの、現在では復活傾向にあるマック。しかし、あるインターネット調査では、料理の味やコストパフォーマンスがマック利用者の求めている水準に達していないという結果や、他人にはマックをおすすめしたくないと思っている人が多いという結果も出ており、そのサービスに誰もが満足しているわけではないようだ。
今回は、そんなマックのメニューのなかから「この春、買ってはいけない」をテーマに、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が5つの商品を独断でピックアップ。マックを利用する際には、頭の片隅にとどめておいてほしい。
【この春、買ってはいけないマックの食品5選】
マックグリドル ソーセージ/150円(税込、以下同)
最初に取り上げる「マックグリドル ソーセージ」は、午前10時半まで販売されている“朝マック”限定商品。2007年に発売されたこのメニュー、公式サイトでは「新しい朝食スタイルの提案」とアピールされているものの、残念ながら定着しているとはいえないだろう。
その理由は、ソーセージを挟んでいるパンケーキが、とても甘いことにある。甘じょっぱい味つけは、かなり人を選んでしまうようで、好きな人はとことん好き、嫌いな人はとことん嫌いと、好みがハッキリ分かれている様子。友人や家族とお出かけ先へ向かう途中に、マックでの買い出しを頼まれたら、相手の好みを完全に把握していない限り、この商品を買うのは避けておいたほうが無難だ。
また、「マックグリドル ソーセージエッグ」(290円)と「マックグリドル ベーコンエッグ」(同)も似た趣向の商品なので、要注意である。
ベーコンレタスバーガー/350円
100%ビーフのパティの上に、ベーコンとレタス、まろみのあるチーズを乗せ、バンズでサンドしている「ベーコンレタスバーガー」。マスタードの風味豊かなソースが味つけのキモとなって、“それなりに”おいしいバーガーではある。
だが、気になってしまうのが、その値段だ。ひとつ350円という価格設定は、「チキンクリスプ」(100円)や「チーズバーガー」(130円)のように100円台で購入できるバーガーが複数ラインナップされているマックにおいては、高く感じられるだろう。尖った特徴があるわけでもないので、低価格帯の商品との差額を補うような付加価値は見つけにくい。