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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

「世にも美しいダイエット」提唱者の死から、私たちが学ぶべきこと

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事

工業製品的加工食品は絶対にNG

 今も筆者は、「糖質制限」「厳密な菜食主義(マクロビオティックも含む)」「ローフード」などに対して批判的です。しかし、そのような食事法を実践している人に対して、その危険性をいくら説いたところで聞く耳を持たないということも承知しているので、直接は何も語りません。また、大人として自分の責任の範囲内で、どのような食事をしようと、他人が批判するようなことでもないと思っています。

 それは百も承知の上で、その人たちに理解してほしいのは、自分の体調がおかしいと感じたら、まずは一旦、立ち止まってみて、自分の食生活を見直してみてほしいということです。人間の体が食べたもので成り立っている、というのはまぎれもない事実で、異論を差し挟む余地はないでしょう。

 そして、人間の体は、意外なほどに精密に、繊細にできています。少しの異常でも察知できるように装置が備わっているのです。しかし、その装置を十全に発動させるためには、どうしても必要なことがひとつだけあるのです。それは、化学物質を体内に取り込まないようにするということです。化学物質を体に入れると、入れた分だけ体は鈍ります。つまり、異常を察知する能力が下がるのです。筆者が「工業製品的加工食品を食べるな」と注意喚起している理由は、ここにあります。

 世の中には、さまざまな食事法があります。明確に犠牲者が出れば考え直す人もいるのかもしれませんが、そうでなければ、その危険性に気づかず続けてしまう人もいるでしょう。科学的なエビデンスを執拗に求める人たちには、科学に対する盲目的な信仰があるように思います。エビデンスが出てからでは遅いということもあるのです。また、現在の化学は決して万能ではありません。むしろ解明できていないことのほうが多いのです。そのレベルでとられたエビデンスは、数年後、場合によっては数日後に覆ることさえあります。

 では、いったい何を信じたらいいのでしょうか。その答えは、私たち自身の感覚です。自分の感覚を信じるのがもっとも正しいのです。その感覚を鈍らせない食事のあり方、その感覚を鋭敏に保てるような食事内容……、現代人に必要なのは、それだと確信しているのです。

 そのためにも、無料のメールレッスンをお受けになることをおすすめします。まずは、そこからスタートしてください。遅すぎるということはありません。メールレッスンは、まもなく1000人の大台を超える見込みです。これまでのことを考えれば驚きの数字ではありますが、あと3桁くらい増えて初めて、日本全体の食が変わり始めたということになるのでしょう。

 ひとつの選択が大きく世の中を変えるということは、これまでも人類史の中で幾度も起こっています。あとになって、「あの時に読んでいた連載がきっかけになった」と思い出す方が多くいらっしゃることを願うばかりです。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

南清貴

南清貴

フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会
代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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