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南青山「100億円」児童相談所建設に住民から「土地の価値下げないで」「騒音公害」と反対も

文=編集部
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南青山「100億円」児童相談所建設に住民から「土地の価値下げないで」「騒音公害」と反対もの画像1表参道のケヤキ並木(「Wikipedia」より/Kakidai)

 今、東京都港区の一等地が揺れている。南青山に建設される予定の施設をめぐり、説明会で一部の住民が猛反発するなど紛糾。思わぬ事態に、著名人も巻き込んだ論争へと発展しているのだ。

 問題となっているのは、子ども家庭支援センター・児童相談所・母子生活支援施設の複合施設である「港区子ども家庭総合支援センター(仮称)」。同センターは、多様な文化や人との出会い・交流、学習の場として子育てを応援すると共に、支援機能と児童相談所の専門機能を一体化させて総合的に支援していくという。

 開設は2021年4月の予定で、場所は東京メトロ表参道駅からもほど近い南青山5丁目だという。港区では近隣住民に対して説明会を実施したが、住民から「なぜ南青山なのか?」「青山のブランドイメージをしっかり守ってほしい」「土地の価値を下げないでいただきたい」といった反論が多く飛び出し、その様子がメディアで報じられたことで問題が表面化した。

 反対派からは、「ランチ単価が1600円のところで、なんで親が子どもを施設に連れてくるんですか」「騒音公害はどうなさるんですか? 子どもの声っていうのは本当によく響くんです」といった意見が噴出し、ときには怒号が飛び交う様子も伝えられている。

 なかでも、子どもを名門公立小学校に入れるために「億を超える投資」をして南青山に土地を買って家を建てたという女性は、「もしその(児童相談所などの)子どもたちがお金がギリギリで、A小学校にいらっしゃるってなったときにはとてもついてこられないし、とてもつらい思いをされるんではないかな、ちょっとかわいそうではないかな」と発言。また、別の女性からは「(児童相談所の子どもが)休日なんかに(外に)出ると、あまりにも幸せな家族、ベビーカー、着飾った両親、カフェなどでおしゃれにあれして(過ごして)いる……そういう場面と自分の家庭を見たときのギャップというのをどう思うか」という意見も出ている。

 こうした声について、教育評論家の尾木直樹氏は17日放送の『プライムニュース イブニング』(フジテレビ系)で「大変な勘違いだと思う。高級な人たち、レベルの高い人たちが住んでいるところでは子育てや虐待の問題が起きないかというと、そうではない」と指摘する。

 一方で、3歳の子どもを持つ男性は「(子どもに)あの理由で俺は反対したんだ、っていうことはとてもじゃないけど言えないし、そんな父親にはなりたくない」と賛成の様子だ。実際、『プライムニュース イブニング』が南青山エリアで児童相談所建設の是非を聞いたところ、20人中12人が賛成、8人が反対だったという。

 しかし、説明会では反対派の恫喝にも近いような物言いが目立ち、「私は納税者ですよ。港区民を愚弄するんですか」という声もあがったというから穏やかではない。

 高須クリニック院長の高須克弥氏はツイッターで「この人たちはセレブのつもりかな? やせ我慢のできる品格のある恥を知る特権階級がセレブと僕は思っていたのですが違ってますか?」と疑問を投げかけた。同じくツイッターで「こういう意見を恥ずかしげもなく言えてしまう人々が多く住んでいる。そのこと自体がブランド毀損につながると思いますけどね」と釘を刺したのは、作家の乙武洋匡氏だ。

BusinessJournal編集部

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