福島空港からJR泉郷駅まで歩いてみた!街灯もない山道を5キロ弱、山中に突如場外舟券場
福島空港からJR泉郷駅まで、約4.6kmを歩く
福島空港のターミナルビルは、地方空港らしいコンパクトな建物。飲食店や物販店、キッズスペースやラウンジなど、一般的な設備は整っている。当日は国内線の出発ロビーがある2階で、県内物産の販売イベントも行われていた。
何よりインパクトが強かったのは、驚くほどの「ウルトラマン」推し。生みの親である円谷プロダクションの創設者・円谷英二さんが、空港からほど近い須賀川市の生まれということで、コラボレーションしているようだ。
空港の外に出ると、正面の丘陵地に大きな公園が広がる。「福島空港公園」。空港を一望できる展望台のほか、春には桜が、秋には紅葉が楽しめる広場のほかに日本庭園もあって、かなり大規模な公園なのだが、当日は冬。魅力をほとんど味わえなかったのが残念だった。
公園を左手に南下し、最初の信号を右手に曲がると、滑走路の下をくぐるトンネルが出てくる。これを抜け、下り坂を10分ほど進むと、右手に真新しい道の駅が見えてきた。「道の駅たまかわ」は2006年にオープン。そば処や産直所などがある。
一休みしながら、道の駅の中をうろうろしていると、裏手になにやら大きな建物がある。工場にしては豪奢な建物で、パチンコ店や冠婚葬祭場という雰囲気でもない。ぐるりと回って向かってみると「ボートピア玉川」という看板が。ボートレースの場外舟券場だ。
山の中に突然現れた場外舟券場からは、ちょっと異様な印象を受ける。ただ、周辺は道路も整備されているし、近隣に迷惑をかけることもない。立地としては適した場所なのだろう。
せっかく来たので、「ボートレースからつ」で行われているG1レースの「ダイヤモンドカップ」を、1レースだけ買ってみることにした。結果はハズレ。やはりなんの準備もなしに当てられるほど甘くはないということだ。
ボートピア玉川を出て、しばらく南下していくと、道路沿いに「長命清水」という湧水ポイントがあった。竿の先から水が出ているというシンプルなものだが、車で汲みに来ている人もいて、人気のスポットのようだ。名前の通り、この清水を飲むと長生きするという。甘みがあって、まろやかな水だった。
さらに南下し、最初の交差点を右に曲がる。ここまではひたすら山の中を下ってくる感じだったが、民家がちらほら見え始めるとともに、右手に湖が広がってきた。中池公園という名のようで、春は桜が、秋は紅葉が美しいそうだ。
住宅地の間をさらに下っていくと、目的地である泉郷駅に到着。距離は約4.6kmだったが、行程のほとんどが下り坂だったため、疲労感は少ない。所要時間は正味1時間10分ほどだった。