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この夏、必須の節電グッズの落とし穴…メルカリで買うのは要注意な商品ワースト5

文=清談社
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 今年の夏は、電気代の値上げと平年以上の猛暑というダブルパンチを食らうことになりそうだ。おそらく、扇風機やクーラーといった必要最低限の家電は使いつつも、何とかして節電を試みたいという気持ちの人が大半だろう。

 フリマアプリ最大手の「メルカリ」では、節電に役立つグッズが豊富に売られているが、中には思わぬ落とし穴がある商品も存在する。そこで今回は、メルカリで買うには要注意な節電グッズを5つ紹介したい(各種情報は調査時点)。

節電タップ

 スマホの充電器や扇風機など、日常的に使う電化製品のコンセントを使わないときはいちいち抜いている、という人は少ないだろう。ただ、機器を使用していなくても、コンセントを差しっぱなしにすることで“待機電力”が発生しており、その分電気代も増している。そこで、この「節電タップ」を経由させれば、スイッチ一つで待機電力をカットすることができるのだ。

この夏、必須の節電グッズの落とし穴…メルカリで買うのは要注意な商品ワースト5の画像1

 しかし、誰もが効果的に節電タップを使いこなせるとは限らない。というのも、コンセント一つ抜く行為を面倒に感じる人が、毎回スイッチを押す手間を厄介に感じないとは考えにくいからだ。それに、これまでコンセントを抜くのを忘れていた人であれば、それをスイッチに変えたところで、オン・オフの操作も忘れてしまう可能性が高い。

 また、メルカリでは数百円台の安い商品はすぐに売れてしまい、ほぼ完売している。1000円以上の出品も少なくはないが、それなら実店舗で購入しても値段はほとんど変わらない。中には中古品も混じっているが、節電タップは1年に一度の点検が必須といわれる消耗品のため、手を出すのはあまりオススメできない。潔く店舗や通販サイトで値ごろ感のある新品を買った方が良いだろう。

ソーラー充電器

 ソーラー型の充電器を使えば、暑くて恨めしい太陽光を電力に変えることが可能になる。メルカリでは、数万円もする本格的なものから、数百円台の小型のソーラーパネルまで出品されており、ちょっと試してみたいという人でも手を出しやすいはずだ。災害時にも役立つグッズのため、一つは持っておきたいと思う人も多いだろう。

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 だが、ソーラー充電器はただ陽の当たるところに置いておけばいいという考えだと、思った通りに電力をチャージできない。天候によっては充電不可となり、たとえ快晴の日でも、影や雲の影響で充電速度が大幅に変わりやすい。コンセントで充電するときのように「○時間充電すれば満タンになる」と、見通しを立てて使いこなすことが難しいのだ。

 ものによっては蓄電機能がない充電器もあり、モバイルバッテリーを別途準備する必要があることも。いざ買ってみても、意外とつまずくポイントが多いアイテムのため、事前に情報をしっかり集めてから購入を検討してほしい。

遮光カーテン

 夏場に室内の温度が上がるのは、窓ガラスが太陽の熱を通すことが主な原因だという。そのため、窓を閉め切ってクーラーを稼働させても暑さを感じるときは、窓周りの対策を行うのが効果的だ。

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 窓からの熱を遮断するとなると、真っ先に遮光カーテンを思いつく人は多いだろう。だが、実はメルカリで購入するのはあまりいい判断とはいえない。一度でも引っ越しの経験がある人なら身に覚えがあるかもしれないが、カーテンを選ぶのは意外と手間がかかる。窓の大きさは各部屋によって異なるため、自分の家の窓のサイズを測り、それにぴったり合うカーテンを選ばなくてはならない。だが、メルカリは家電ショップとは異なり、サイズのバリエーションが豊富なわけではないため、購入しても後から直しが必要になる可能性が高い。

 また、柄の種類が多くないのも難点だ。部屋のデザインにこだわりたいなら、メルカリでお気に入りのカーテンを見つけるのはかなり難易度が高く、タイミングに左右される。専門店で購入した方が無難だろう。

マスクエアーファン

 普段使っているマスクに取り付けるだけで、口周りの空気を循環させてくれるという「マスクエアーファン」。マスク内の暑さや蒸れを解消できると、昨年の夏から話題となっている。例年以上の猛暑が予測される上、コロナ感染者数がぶり返している今夏、マスクエアーファンを試してみようという人もいるかもしれない。

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 しかし、実際に使ってみると、あまり快適とはいえない点があるようだ。本体は軽量に設計されているものの、「長時間使用すると不織布マスクのゴム紐がのびた」という口コミも。また、使用中はマスクエアーファンの本体が頬にぺったりと触れ続けるほどのサイズ感のため、異物をつけている感覚は拭えないようだ。

 画像のマスクエアーファンはプリズメイト製のもので、消費電力は0.5Wと控えめ。とはいえ、今年6月には、厚生労働省より「熱中症を防ぐために、近距離(2メートル以内を目安)で会話するような場合を除いて、屋外ではマスクをはずしましょう」との指導が出ている。マスク必須の論調も静まってきた今、わざわざマスクエアーファンを使って貴重な電力を消費するのはもったいないように思える。

冷風衣類乾燥除湿機(プラズマクラスター)

 部屋に湿気がこもりがちな夏。さらに気候不順で大雨などが頻発し、洗濯物を室内干しにせざるを得ない日も増えている。そこで選択肢の一つとなってくるのが高性能の衣類乾燥機だが、これもメルカリでは選ぶのが難しい商品のひとつだ。

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 除湿・乾燥機能がついた家電の中には「音がうるさい」「想像していたよりも温度が下がらない」といったレビューがつくものも少なくない。購入前に口コミサイトを参照するのが賢明だが、除湿力、音、電気代など気になる項目にすべて答えてくれるレビューは少ない。メーカー発表の電気代で比較すると、扇風機が1時間当たり0.54円なのに対し、衣類乾燥除湿機は約18円と、30倍以上かかるとされている。中古品で古い機種であれば、それ以上かかる可能性も高い。

 それに、メルカリで売られているからといって、必ずしも購入価格を安く抑えられるとは限らない。画像は2万3800円で売られている2021年製のシャープの冷風・衣類乾燥除湿機だが、「価格.com」で同じ商品を調べると、あまり変わらない値段となっている。機能性と金額を吟味してから購入してほしい。

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 一見、節電につながりそうでも、実際に使ってみたら効果がなかったり、うまく活用できかったりするアイテムも存在する。メルカリで軽い気持ちでポチる前に、下調べを入念に行ってほしい。

清談社

清談社

せいだんしゃ/紙媒体、WEBメディアの企画、編集、原稿執筆などを手がける編集プロダクション。特徴はオフィスに猫が4匹いること。
株式会社清談社

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