説明していることが相手に伝わらない。「いったい何が言いたいの?」と言われてしまう。説明が苦手な人は、どうしたら説明が上手くなるのか。
説明上手な人に共通していることは「話が伝わりやすく、説得力が増すフレーズ」を要所要所に散りばめていることだ。そんなキラーフレーズを把握し、実践することで、伝わる説明ができるようになる。
「理由は3つあります」が説得力を生む理由
『得する説明 損する説明 できる人の話し方、その見逃せない法則』(伊藤祐著、SBクリエイティブ刊)では、著者である伊藤祐氏がこれまでに数千人の説明上手な人から学び、自ら実践して検証してきた効果抜群のキラーフレーズを40個厳選して紹介する。
では、どんなキラーフレーズがあるのか。提案の説得力を増したい際に使えるのが「理由は3つあります」だ。このフレーズを補足することで「この人は本気で考えている」と周りに思わせ、その結果、主張が通るようになる。
ただし、毎回3つも理由が思い浮かばない場合もある。それでも、「理由は3つあって」と言うこと。この3つの理由は「抜け漏れ&ダブり」があってもOK。たとえば、「このレストランを選んだ理由は3つあります。(1)夜景がきれいなこと(2)食べログでの点数が高いこと(3)高層階で夜景がきれいなこと」でよい。(1)と(3)がほぼ同じ内容でも、3つも理由を用意した熱意だけで、「説明がわかりやすい人」にランクアップするのだ。
また「一言でいうと」という一言キャッチフレーズも説明の中で使えるフレーズ。話が長いと、結局相手の頭に何も残っていないという残念な事態に陥ることになる。長い説明のあとに、相手の頭の中に強い印象を残すことができる一言キャッチフレーズは活用できる。
一言キャッチフレーズを使うときのコツは「大げさにする」こと。長々とした話のあとに一言で印象づけるための飛び道具が一言キャッチフレーズなので、相手に強く印象に残る大げさな表現を選ぶこと。「一言でいうと、可能性はありそうです」よりも、「一言でいうと、最大の取引先になると思います」というように、相手の頭にインパクトを残すことが大切だ。
本書の中から気になったキラーフレーズを把握し、日々の仕事で実践することを繰り返すことで、得する説明を習得できるだろう。説明上手になることで、周りからの評価や仕事の成果も上がるはずだ。(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。