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ケンタッキー「味変」10種を検証、「はちみち」とマヨネーズが想像の上をいく美味

取材・文=文月/A4studio
ケンタッキー「味変」10種を検証、「はちみち」とマヨネーズが想像の上をいく美味の画像1
ケンタッキーのチキンに合う調味料はたくさんある

 ケンタッキーの「味変」が話題になっている。フライドチキンチェーン店「ケンタッキー・フライド・チキン」。創業者カーネル・サンダース秘伝の11種類のスパイスをまとい、圧力窯でじっくりと揚げたチキンは、一度食べたら病みつきになる、誰にもまねできない味として多くの人から愛されている。

 そんなケンタッキーのフライドチキンは、もちろんそのまま食べても美味しいのだが、お好みの調味料を付けて食べる「通」もいるそうだ。たとえば七味唐辛子を振りかけたら、辛味が増して「レッドホットチキン」のような味わいになるし、はちみつにディップすれば甘くジューシーなハニーマスタードチキンのような味わいへ変化する。そのほかにも柚子胡椒を付けてさっぱりと味わったり、バーベキューソースに浸して豪快にアメリカンな風味をプラスしたりと、味変の可能性は無限大。調味料次第でケンタッキーの楽しみ方が何倍にも膨れ上がるのである。

 そこで今回は、実際にケンタッキーのオリジナルチキンと10種類の調味料を用意し、味変にチャレンジしてみたのでレポートしていきたい。

10種類の調味料を試していく

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今回は4ピースを注文し、食べ比べることに
10種類の調味料を揃えてみた
10種類の調味料を揃えてみた

 今回用意したのは次の10種類の調味料だ。

・岩塩
・バーベキューソース
・七味唐辛子
・胡椒(ブラックペッパー)
・スイートチリソース
・ケチャップ
・柚子胡椒
・はちみつ
・粒マスタード
・マヨネーズ

岩塩

 でははじめに岩塩を付けて食べ進めてみよう。もともと塩気が強いケンタッキーだが、岩塩を少しプラスすることによって、よりしょっぱくジャンクな味わいへと変貌した。塩気が増したことにより、チキンのジューシーさが際立ち、噛めば噛むほど肉の旨味を堪能できる。

 ザクザクとした岩塩の食感も味わえ、シンプルながらもケンタッキーの持つ美味しさをオリジナル以上に引き立てる組み合わせといえよう。米とも相性がよさそうな組み合わせだった。

バーベキューソース

 次に試すのはバーベキューソース。チキンに甘く、酸味のあるソースが絡むため、オリジナルとはまた異なる味わいへと変化。チキンのスパイスに加え、コリアンダーの甘みのある風味も感じられるため、もっと複雑な香りを楽しむことができるのも高評価。

 味、香りが何層にも混ざり合ったソースの奥深さと、チキンの肉々しさを存分に感じられるこの組み合わせ。たっぷりと付けて、思いっきり甘酸っぱくして食べてみるのも、味変としてはばっちりだ。

七味唐辛子

 続いては、冒頭でも紹介した七味唐辛子。はじめに唐辛子のピリッとした辛さが舌を刺激し、そのすぐ後に山椒の爽やかな香りが後追いでやって来る。ほかにも、ごまの香ばしい風味や麻の実を嚙んだときの芳醇な香りが感じられ、ただ辛いだけではない奥深い風味が味わえた。

 辛いもの好きな人なら大量に振りかけて、激辛になるまで試してみてもいいかもしれない。時間に余裕があるときは、七味唐辛子をフライパンで軽く炒ってみるとより香りが立つのでおすすめだ。

胡椒(ブラックペッパー)

 胡椒はより肉の旨味を引き出し、刺激を増やしたい人にはぴったり。ガツンとした胡椒は、七味唐辛子とは異なるシャープな辛さであり、チキンとの相性抜群。食べ進めるごとにジンジンと口の中が火照っていき、身体が温まっていった。

 今回はブラックペッパーを使用したが、ホワイトペッパーにすると、味も香りも抑えめで優しい味わいへと変わるので試してみる価値アリ。もちろんふたつをブレンドしても美味しいし、挽きたてだとまた香りも違うので自分なりに工夫してみるとよいだろう。

スイートチリソース

 意外にも合うのが、スイートチリソースだ。エスニックな香りのする甘辛いソースがよいアクセントとなっており、若干脂っぽいチキンの味わいをすっきりとリフレッシュさせてくれる。ほのかに香るにんにくが食欲をそそるので、どんどん食べたくなってしまう。

 人によっては苦手な味だろうが、砂糖や酢を適度に足して味を調節すると口に合うようになるかもしれない。普通のオリジナルチキンに飽きてしまった人にこそおすすめしたい組み合わせだ。

ケチャップ

 味が濃すぎると思われるかもしれないが、実は相性がよいのがケチャップ。味が濃いため少なめに付ける必要はあるが、トマトの酸味と野菜の旨味、甘みが、チキンから出る肉汁と絡み合い美味。皮の脂がケチャップの酸味と調和するので、さらにハマる味となった。

 トマトに含まれるグルタミン酸とチキンのイノシン酸は、旨味の相乗効果をもたらす料理でも頻繁に使われる組み合わせなので、美味しいのは必然。子どもにも喜ばれそうな味なので、ファミリーでケンタッキーを楽しむときにケチャップを用意してみてもいいだろう。

柚子胡椒

 さっぱりといただきたいときに、おすすめしたいのが柚子胡椒だ。チキンに付けることで、一気に和のテイストへと変化する。柑橘系の清々しい香りに青唐辛子の強い辛味が感じられ、メリハリのあるさっぱりとした味となるのである。またポン酢を数滴垂らすとより酸味が増すので、あっさりといただきたい人向けと言えるだろう。

はちみつ

 お次は、はちみつを紹介したい。ねっとりとしたはちみつにチキンを付けて食べると、糖度の高い自然な甘味とフルーティーな風味が加わる。テリヤキのチキンを食べているような感覚になり、口の中がとろけた。もともとのチキンにがっつり塩気があるので、甘いはちみつが加わることで角が取れ、塩気と甘さのバランスがほどよくなり、食べやすくなっている。ただし付けすぎると、はちみつの甘さがチキンに勝ってしまうため、適度な少量を見極めてほしい。

粒マスタード

 粒マスタードは、チキンとの相性が抜きんでている組み合わせだ。ほのかな甘みと酸味がチキンに加わることにより、マイルドな味わいに。またプチプチと弾けるマスタードシードの食感も楽しむことができるので、ちょっとリッチなチキンを食べているようであった。

 辛さはないが、マスタードのスパイシーな風味が効いた味となっており、辛い物が苦手な人でも美味しく食べられそうだ。さらにはちみつを加えると、ハニーマスタード風に食べることができるのでお試しあれ。

マヨネーズ

 最後に紹介するのは、マヨネーズだ。卵のコクと濃厚さが肉汁溢れるチキンに最高にマッチしていて、食べる手が休まらなかった。たくさんディップして食べれば、まさに背徳の味……。わずかに酸味があるので、味の緩急が感じられ、飽きの来ない仕上がりとなっているのも嬉しいところだ。塩気の効いた衣に、まろやかな味わいが追加され非常に美味。先に挙げた七味唐辛子や粒マスタードをトッピングすれば、さらに美味しさはアップするので、マヨラーなら必ず試してほしい組み合わせである。

アレンジ次第でもっと美味しくなる

 ケンタッキーのチキンに合いそうな調味料を10種類紹介したが、いかがだっただろうか。そもそもケンタッキーのチキンは非常に美味なのだが、アレンジ次第でもっと美味しく、楽しく食べられることもあることがわかった。本記事を参考に自分なりの味変の方法を見つけてみるのも一興だろう。

(取材・文=文月/A4studio)

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A4studio

エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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