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その点、nova liteは実際に使っているユーザーからの評価も高い。メモリーは3GBを搭載しており、操作感は滑らか。5.2型・フルHDの画面もくっきりした表示で見やすい。厚さは7.6mmと薄く、安っぽさを感じない仕上がりだ。Androidのバージョンも最新の7.0、バッテリー容量も3000mAhと隙がない。
この価格帯では珍しく、本体背面に指紋センサーも搭載する
ボディの質感も安っぽさを感じさせない
たしかにnova liteには、防水やおサイフケータイといった日本向けの機能はない。さらに細かく見ていけば、ストレージの容量がやや小さいとか、5GHzのWi-Fiに対応していないなど、細かくコストダウンしている点はある。
しかし質感やスペックを見ていけば、他社の3万円クラスに匹敵するレベルに仕上がっている。その背景には、製品ラインアップの分厚さがある。つまり、PシリーズやMateシリーズなど上位機向けにつくり込んだ機能や加工技術を、普及価格帯にうまく落とし込んでいるというわけだ。
さらに、本体価格としては2万円台前半だが、SIMカードとのセットなら1万円台で売る事業者も現れ、コストパフォーマンスの高さはますます際立っている。
格安スマホ市場全体は拡大しているとはいえ、いよいよ他メーカーは追随が難しくなっている。日本で安定したブランド力を誇るソニーモバイルコミュニケーションズや、ファーウェイに匹敵する勢いの台湾ASUS、シニア層の安定した人気を誇る富士通は生き残っていきそうだが、ファーウェイのシェア拡大は当分の間、続きそうだ。
(文=山口健太/ITジャーナリスト)
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