追い込まれた楽天は、いったいどんなサプライズでkoboの起死回生を図るのだろうか?
「白黒端末の分野では絶対的な自信を持っている」楽天・三木谷氏 ― INTERNET Watch(11月1日)
11月1日に、新機種「kobo glo(グロー)」と「kobo mini(ミニ)」を発表した楽天。1万円を切る価格で、キンドルの上陸ショックを食い止めようと必至の防戦を展開している。この発売会見で、三木谷社長は20万冊という目標数については「今後、結構大きな塊で、1万冊、2万冊という単位で入ってくる予定があり、そのタイミングが年内であれば20万冊までいけると思う」と語り、自信たっぷりの姿勢は変えない様子。
しかし、目標の20万冊に向けて、残りは13万冊なんですが……?
「1月になってしまうということもあるかも知れない」と言葉を濁す三木谷氏だが、いちばんの得策は速やかにこの目標を撤回することではないか?
ついに楽天がもれなくkobo touchプレゼントするキャンペーンを開始 ― マイナビニュース(11月3日)
楽天カードのプレミアム会員に対して「注文していないのに届いた」というkobo touch。実は、販売促進の一環として、無料送付を行なっているようだが、楽天の思いに反して、送付された端末をYahoo! オークションに流通させている消費者が相次ぎ話題となった。しかも、定価の半額以下でも、入札数はわずかという笑えない状況だ。
そして、追い打ちをかけるように始められたのが本記事の報道するkobo Touchプレゼントキャンペーン。楽天カード新規入会と期限内の利用で、koboを無料プレゼントすると、まさに投げ売り状態だ。いったい、無料で振舞われるkoboに明日はあるのか? 少なくとも、今後端末を定価で購入しようと思う消費者は少ないだろう。
キンドルストアは「kobo以上、ガラパゴス以下」? 品ぞろえ徹底比較 ― J-CASTニュース(10月26日)
ただし、楽天が戦々恐々とするアマゾン・キンドル陣営も、決して順風満帆とはいかない。キンドルストアの取り扱い数は約5万冊と、koboストアの品ぞろえにすら追いついていない状況だ。また、その中身をみても、キンドルストアでは、ガラパゴスストア、ホントなどで配信済の『バクマン。』(集英社)や『おおきく振りかぶって』(講談社)などの人気漫画が未発売であり、まだ発展途上の段階のようだ。しかし、koboのようにwikipediaやギタースコア、写真コンテンツを「1冊」としてカウントしていないだけ、その誠実さは評価に値するかもしれない。
kobo touchを手放しました:kobo touchを買って良かった点、残念だった点 ― blogos(10月31日)
kobo touchをヤフオクに出品し手放した美谷広海氏が、使用した実感を記した本記事。koboには、「楽天スーパーポイントが使える」「お得なキャンペーンがある」「micro SDカードが使える」といった利点を挙げたものの、「辞書機能の質」「kobo storeの使いづらさ」などに苦言を呈している。ネット上には、楽天側から見た提灯記事や、感情的とも取れるような批判記事が多く、このような冷静なレビューはとても役に立つ。koboとの日々を振り返り「7980円の8割型は回収できたかな」と比較的好意的に語る美谷氏。koboを卒業した彼の手元には、iPad miniが次の愛機として収まったようだ。
(文=萩原雄太/かもめマシーン)