妻の“ウグイス嬢買収疑惑”で辞任の河井克行大臣、秘書への暴行疑惑も…秘書の腕にアザ
以前もお伝えしましたが、この参院埼玉補選の“アホ1号”は、8月に就任した大野元裕知事です。大野議員(当時)が参院選公示(7月4日)前に議員辞職していれば、補選は参院選との同時実施になっており、大幅なコスト削減になったからです。
そして、“アホ2号”は、今回当選された上田清司前埼玉県知事です。「上田氏に配慮した大野氏が辞職を遅らせて単独補選にした」(自民党選挙対策委員会)とされるだけに、県民の間からは「選挙費用(約22億円)のスーパー無駄遣い」とのブーイングが出るのは当然なのです。
そして、“アホ3号”は、参議院議員を辞職して今回の補選に立候補した、NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏です。出馬会見では、「国政選挙での与野党相乗りは政治的な異常事態」ともっともな主張をしていたのに、選挙期間中はまったく活動していませんでした。選挙区の埼玉県ではなく、参議院のN国党の会派事務局に通っていたのです。選挙期間中に参議院の敷地内をウロウロしている姿を、多数の秘書たちが目撃しています。
しかも、選挙の結果が出る前から「次は海老名市長選挙に出る」などと発言しており、「売名だけが目的」と批判が出ています。本当にその通りだと思います。
神澤も、立花党首の出馬会見を見て「埼玉県民の選挙への関心が高くなるかも……」と喜んでいたひとりです。たとえ上田氏のひとり勝ちとわかっていても、有権者が「それでいいの?」と思って、注目度と投票率が上がればいいと考えていました。参院補選としては、戦後間もなくの1951年5月の愛媛補選以来の「無投票」になる可能性もありましたから、「ちょっとおもしろくなってきたかも」と期待していたのに、とても残念でした。
しかも、前回の記事でお伝えした丸山穂高衆議院議員は、今やN国党副党首です。国民の代表が、こんなアホばかりでいいのでしょうか。こういう人たちのせいで国民の政治への関心が薄れているのかと思うと、日々馬車馬のごとく働いている秘書たちの苦労は報われません。それでも「いつかはよくなる」と信じて、これからも情報発信してまいります。引き続き、よろしくお願いしますね。
(文=神澤志万/国会議員秘書)
『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。