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「そんなレベルの話じゃないですね。逮捕状とは、警察が根拠を示す相当な分量の書類を揃えて、裁判所に発付してもらうわけですよ。裁判所が逮捕が必要と認めたということなので、逮捕を執行しないというのは、越権行為ともいえます。そういうことがまったくのゼロというわけではないけど、例外中の例外でしょう。一所懸命やっている現場としたら、いきなり逮捕中止なんて言われたら、何が起きているかわからない状態で振り回されたという感覚を抱き、反発しますよね。
記事のネタ元のひとつが現場の警察官だと言い切る自信はないですが、こういう結果になることは目に見えてる。それに被害者が存在する。記事にも書かれていますが、捜査がこう進んでますよというのを、担当の刑事は被害者に伝えます。実際、逮捕状が発付されたことを、被害女性は知らされていたと書かれています。逮捕状を取ったのに逮捕しなかったとなったら、被害者が怒るのは当然。すでに大きく報じられている通り、隠しきれるものではありません」(同OB)
では、当時刑事部長だった中村氏は、なにゆえ逮捕の中止を命じたのであろうか。
「中村さんという方は、上に対して従順で、上昇志向も高い方と聞いています。警視庁では人事もやっていて官僚の中の官僚なので、こんなにリスクの大きいことを自分の判断で行うとは思えません。何か見返りがあるとも思えないですし、官邸に忖度したというのは、あまり考えられないと思います。これが、首相や閣僚の子どもなどが犯罪を犯したというなららまだしも、官邸に近いと言ったって、たかがジャーナリスト。ましてや元TBSでしょう。反権力的な姿勢が強いTBSの元記者を守ろうなんていう警察幹部がいるとは思えません」
まだ「新潮」にも書かれていない闇の奥があるようだ。
(文 =深笛義也/ライター)
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