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北朝鮮の朝鮮中央通信は29日、金正恩朝鮮労働党委員長の立ち会いの下で、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」の2回目の発射実験を28日深夜に行った結果、「成功した」と報じている。
中国と北朝鮮はそれぞれのメディアを通じて、激しい批判の応酬を繰り返しており、中国としては、圧倒的な軍事力を見せつけることで、金氏の野望に一矢報いたいところだ。
インドともにらみ合い
一方、インドと中国も関係が悪化している。その発端は、中印とブータンの3カ国国境に中国軍が越境しており、インド軍も中国と対峙するように軍を集結し、すでに1カ月以上も両軍がにらみ合いの状態になっているからだ。
このままいけば、偶発的なきっかけで両軍が本格的な戦闘に陥る可能性は高まるばかりで、状況によっては中印が1962年以来、55年ぶりに戦争状態に陥ることも考えられる。
そのような折も折、中国人民解放軍建軍90周年を記念する大規模な実弾軍事演習が行われただけに、習氏としては、インド軍にも中国軍の強大な戦闘力を見せつけたいところだ。
ただ、これまでの経緯から北朝鮮・インドともに、簡単には引き下がらないのは間違いない。それだけに、その対処の仕方を間違えると、相手を挑発し、取り返しのつかない結果を招くことも考えられ、それが政治的に、秋の党大会に跳ね返ってくる可能性は十分にある。習氏は慎重な対応を求められよう。
(文=相馬勝/ジャーナリスト)
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