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GACKT、「コロナは風邪」「医療従事者が“病院で対応無理”とか言ってる」「闇です闇」

文=編集部
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 政府は14日、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、北海道、岡山県、広島県に緊急事態宣言を発令することを決定し、これで同宣言の対象地域は東京を含む9都道府県に拡大された。さらに「蔓延(まんえん)防止等重点措置」の対象地域も10県に拡大された。

 NHKのまとめによれば、16日時点の国内累計感染者数は68万4790人、累計死亡者数は1万1524人、現在も7万人以上が入院・治療中。特に感染者数が急増している大阪府では連日の死亡者数が2桁に上り、現在、重症患者数が重症病床数を上回る状態が続いており、医療体制の逼迫が深刻化している。

 また、コロナワクチン接種の遅れも問題視されている。医療従事者向けのワクチン接種は2月から始まっているが、今月13日時点で、約480万人の医療従事者のうち2回の接種が終わっている人は約152万と、約3割にとどまっており、65歳以上の高齢者への接種も約4万人。政府は7月末までに高齢者接種を完了させるとして一日当たり100万回の接種を目標として掲げているが、困難との見方が広まっている。

GACKT「指定感染症に指定、おかしな話」

 東京五輪中止を求める世論も高まるなか、内閣官房参与の高橋洋一氏がTwitter上で「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」と投稿し批判を浴びるなど、コロナをめぐる著名人の言動が議論を呼ぶことも多いが、歌手のGACKTが14日に「17LIVE(イチナナ)」上で行ったライブ動画配信で以下のように発言し、物議をかもしている。

<日本は変異種みたいなふうに言ってますけど、まあまあまあ、みなさん、コロナよくないっすか? あんまり神経質になること、やめないですか? コロナ、コロナって言ってますけどね、もう風邪ですよ、これ。風邪、はい、例年ね、風邪でなくなる方もいっぱいいるわけですから、風邪ですよ、風邪>

<医療従事者の方たちが、もうなんか『病院では対応が無理になってきた』とか言ってるじゃないですか。ところが日本の病院の多くが今、潰れ始めているんですよね。なんでか、わかりますか? はい、これ皆さん知らないと思うんでね。ちょっと知っておいてください>

<日本ではですね、このコロナといわれるものが指定感染症と呼ばれる、まあ危険度の高いウイルスに指定されちゃったわけですよ。インフルエンザでも、指定感染症になってないんですよ? で、死者の数で考えたら、インフルエンザのほうが圧倒的に危険なんですよ。にもかかわらず、コロナのほうが指定感染症に指定されてるんですよね。これが、まず、おかしいんですよ。2類っていわれる指定感染症に入ってます。これ、かなりおかしな話なんですよ。だいだいこのレベルのウイルスで2類に入ること自体、おかしな話なんですけどね>

<つまり、これ、闇です闇。本当に。意図あるんでしょうね、世界的な仕掛けがありますよね。“誰が得してんのか?”っていう話なんですけどね。どなたかが儲かるんでしょう。考えてみてください。どの国が儲かっているんでしょうか? ちなみにね、この10年間赤字だったアメリカを支える製薬会社ファイザーは、今年3兆円の黒字化に成功しましたと。闇深いですねー」

 これを受け、インターネット上では次のように批判の声が続出している。

<神経質になって、当たり前なんです。現場見て>(原文ママ、以下同)

<現場がどんだけ修羅場かわかった上で発言してんのかな。これに影響されるひとが少なからずたくさんでてくるわけで。現場のスタッフの戦意が失せます>

<これみて影響されるひとが少なからず湧くのも想像できるし 絶望的な気持ちになります>

<こういう影響力のあるシロウトが多数の命に関わる間違い発言をするのほんとやめてほしいです>

<中学の時からMALICE MIZERのファンで、今に至るまで20年強GACKTファンだった。今日でファン引退です>

「感染拡大が助長される恐れ」

 GACKTといえば、昨年4月9日に放送されたテレ番組『直撃!シンソウ坂上』(フジテレビ系)内で、

「危機感を感じて自粛する方もいますけど、要請を受けてもそれを無視して、自分たちは大丈夫っていう気持ちで行動される方が結局は感染を広げているわけじゃないですか。それは周りの国から見ると、本当に大丈夫かって思うんじゃないですか」

「何が怖いって、自分のせいで自分の大切な人を失う可能性が大きいってことなんですよ。自分だけじゃない。それをみんな、わかってんのか? ってことなんです」

などと、人々に向けて危機意識を持つように訴えかけていた。

 今回のGACKTの発言について、都内の勤務医は語る。

「確かに、コロナが感染症のなかで危険度が5段階で2番目に高い2類相当とされており、医療機関の負担が重くなっている原因だとして、インフルエンザなどと同じ5類に引き下げるべきではないかという議論が厚生労働省内であったことは事実です(編注:3月の新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部改正に伴い、新型コロナウイルス感染症の法的位置づけは『指定感染症』から『新型インフルエンザ等感染症』に変更)。

 しかし、コロナは世界保健機関(WHO)が感染病分類のなかで最も重いフェーズ6を意味する『パンデミック(世界的大流行)』にも認定されており、“単なる風邪”ではないことは明白。そもそも、インフルエンザの流行は毎年のように起きていますが、それによって医療崩壊など起きていません。風邪やインフルエンザへの対応と、未知のウイルスであるコロナへの対応は、まったく次元が違う話です。多くの人に影響力を持つタレントがこうした発言をすることで、感染拡大が助長される恐れもあります」

(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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