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「任侠山口組が六代目山口組に加入」説が業界内外を駆けめぐる…Xデーは9月に来るのか?

文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部
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「任侠山口組が六代目山口組に加入」説が業界内外を駆けめぐる…Xデーは9月に来るのか?の画像1任侠山口組・織田絆誠代表

 任侠山口組が揺れ動いている。本来、この8月は関東地域を中心とした東日本のブロック会議が合同で北海道にて開催されるといわれていたのだが、その開催予定地が任侠山口組の武闘派組織、四代目竹内組本部(長野県)に変更になったかと思うと、さらに状況は思わぬ方向へと展開し、業界内に波紋を呼ぶことになった。

 その前兆となったのが、地域別で開催された7月のブロック会議でのことであった。任侠山口組では5月を最後に定例会が開催されておらず、代わりに地域ごとのブロック会議を行っていた。

 そのブロック会議には任侠山口組の直系組長らが出席するのだが、その組長らに上層部からある質問が投げかけられたという。それは、六代目山口組へと行きたいか、神戸山口組に戻りたいか、このまま一本(独立組織)でやっていきたいのかという内容だったようだ。

 こうした意見を直参組長に求める時点で、誰しも何かあると感じるはずだろう。現にその話は瞬く間に業界関係者へと広まり、「もしかすると任侠山口組は、六代目山口組、もしくは神戸山口組へと加入する方針ではないか」と囁かれていった。

 そして迎えた8月。月半ばを過ぎたあたりから、話は加速し始める。17日には「任侠山口組は六代目山口組へと加入することが正式に決定したようだ」といった噂が駆け巡り、さまざまな憶測を呼んだ。

「当初、噂に上がったのは六代目山口組ではなく、神戸山口組への復帰が濃厚というものだった。しかるべき立場の人も口にしていたらしい。だが、ある日を境に、六代目山口組への加入で間違いないとなった。いったい何が任侠山口組の中で起きているのか、組織内外の誰しも首を傾げていたのではないか」(地元関係者)

 首を傾げる理由としては、移籍話が本当ならば、結成から1年数カ月もたった今、なぜ動く必要があるのかという思いがあるからだろう。任侠山口組は昨年4月に“3つ目の山口組”として誕生して以来、記者会見で組織の方針を下部組織の組員にまでわかりやすく示したり、SNSなどを使い迅速な組織伝達を取り入れたりするなど、これまでのヤクザ組織にはない斬新な運営方法を常に取り入れて話題を呼んだ。さらに、その組織力は当局にも認識され、官報によって公示されることにもなり、23団体目の指定暴力団となっていくのである。いうならば、少なくとも表向きは、単独組織として十分に運営できているのだ。

 では、やなり移籍説は単なる噂なのかーー。「いや、それにしては、あまりにも符合する事実がある」と話す関係者も存在する。

「まず六代目山口組では、8月は夏休みのために会合などを開かない。8月に緊急執行部会を開いたのは、3年前の六代目山口組分裂の時だけだ。それが今月20日に執行部会を行うといのだ。さらに任侠サイドの執行部では、直参組長らに配下の組員の人数や裏部隊の人数を報告するよう要請したという話だ。両組織の動きが符合するのは、偶然とは思えない」(某組織幹部)

 さらに、両組織からある通達が出されたという情報がある。それによると六代目山口組では、これまで離脱した組員の受け入れ期限を8月までと定めていたが、条件付きで少し延期させたというのだ。

20日は六代目山口組の緊急執行部会が開催

 一方で任侠山口組サイドからは、組員に対して、さまざまな噂に惑わされないようにとの通達がなされたとみられており、今はただ、昨年9月12日に起こった織田絆誠代表襲撃事件で命を落とした組員の一周忌が間近に迫っていることから、静かに冥福を祈るよう求めているというのだ。

 これらの話が事実であるとするなら、何か大きな動きがあるとすれば、9月以降ということになる。だが、六代目山口組系のある幹部は、このように話している。

「任侠山口組では、あくまで人事や組織改革などの自分たちの要求が通れば、六代目山口組に加入する考えがあるという話だろう。その方針は、結成当初から変わっていないわけだ。それに対して、本家(六代目山口組)の上層部が折り合いをつけるかといえば、考えにくいのではないか。実際、そういう動きがまったくなかったかといえば、あったとは思う。しかし現段階で実現するには至らなかった可能性はある」

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