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そんななか、前述の通り、六代目山口組は20日、総本部で緊急とも思われる執行部会を開催。現場には捜査関係者だけでなくテレビ局などの報道関係者も詰めかけた。
「3年ぶりの緊急執行部会ということで、任侠山口組加入に関する動きがあるのではないかと周囲は緊迫したのですが、六代目山口組側には、そのような張り詰めた雰囲気はありませんでした。11時には出席可能な執行部が揃い、12時半前にはすべての執行部が引き上げているのですが、そこでも特段変わった様子などなく、漏れ伝わってくる話でも何も大きなことは発表されなかったようです」(報道関係者)
また、今回の執行部会自体が特別なものではなく、以前から予定されていたものだという話すら、執行部会終了後には出始めていた。これについて、地元捜査関係者はこのように指摘する。
「実際、なんらかの動きが起ころうとしていたのは、状況的にも間違いないだろう。ただ議題に上がるまでに至らなかったのではないか。つまり、当面はまだ3つの山口組が並存する状態が続くことになるだろう」
現在、目まぐるしいほど情報が錯綜している。3つに分かれた山口組では、組織間だけではなく、個々人の間にもさまざま事情が存在する。加入や統合に至るまでには、まだしばらくの時間を要するのかもしれない。だが依然として、任侠山口組の六代目山口組加入説は、根強く囁かれ続けているのは確かだ。
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)
●沖田臥竜(おきた・がりょう)
元山口組二次団体最高幹部。2014年、所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任侠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)など。最新小説『死に体』(れんが書房新社)が発売中。
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