【沖田臥竜コラム】
六代目山口組系と住吉会系で明暗を分けた「みかじめ料」裁判…恐喝でかたや無罪、かたや実刑
文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部
現在、六代目山口組三代目弘道会の中核組織である三代目高山組・南正毅組長も、飲食店から用心棒代を受け取っていたとして逮捕・起訴されている。今後もこういった用心棒代やみかじめ料をめぐって、警察当局とヤクザ組織の攻防は続いていくのではないだろうか。
「ひと月あたり、わずか数万の守り代(みかじめ料)で懲役にいかないかんて、もう怖くてもらうことなんてできない」
ある幹部がぼそりとこう呟いたのが、現在のヤクザ社会の世情を表しているかのようで、ひどく印象的であった。
(文=沖田臥竜/作家)